東洋エンジニアリング株式会社(取締役社長 永松治夫、以下、TOYO)の関連会社であるOffshore Frontier Solutions Pte. Ltd (以下、OFS*¹) は、このたび三井海洋開発株式会社(以下、MODEC) より、Uaruプロジェクト向けFPSO*²のEPCI*³業務を受注致しました。OFSのFPSOプロジェクトの受注は、初めてとなります。
本FPSOは、ガイアナ沖合約200kmに位置するStabroek鉱区にあるSnoek/Mako/Uaru油田のExxonMobil Guyanaによる開発に、投入される予定です。
また当船は新造船となり、VLCC船*⁴と比べて大きな貯蔵容量・トップサイドを確保しています。そのトップサイドの広さを活かし、コンバインドサイクル発電機*⁵が搭載されるため、従来使用されてきたガスタービン発電機と比べて二酸化炭素の排出量を削減することができます。
原油産業への投資拡大が期待されるガイアナ共和国において、TOYOは同国の経済発展に貢献してまいります。
*1 OFSはTOYOとMODECが2022年8月にシンガポールに設立した合弁会社であり、FPSOのEPCI事業を遂行するエンジニアリング企業。TOYOの出資比率は35%で持分法適用会社となる。
*2 Floating Production Storage and Offloading System(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)
*3 Engineering, Procurement, Construction, Installation(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)
*4 Very Large Crude Oil Carrier(大型石油タンカーで、20万載貨重量トン以上のもの)
*5 ガスタービンと蒸気タービンを合わせた発電機
受注概要
客先:三井海洋開発株式会社
受注者:Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd
係留地:ガイアナStabroek鉱区(ガイアナ沖合約200km)
ExxonMobil Guyana含む3社によるコンソーシアムが鉱区権を保有
ExxonMobil Guyana (45%)、Hess Guyana (30%)、CNOOC Guyana (25%)
対象設備:FPSO
設備概要:石油生産設備(日量25万バレル)とガス生産設備(日量540百万立方フィート)の洋上原油処理設備
役務内容:FPSOのEPCI業務
引き渡し予定:2026年12月