「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」(以下、本アワード、審査委員長:伊藤 邦雄 一橋大学 CFO教育研究センター長、実行委員長:田中 研之輔 法政大学キャリアデザイン学部・大学院教授)では、応募のあった企業の取り組みを、審査基準に沿って、審査員それぞれの視点も踏まえて評価を行ない、その活動を称え、世の中に広めたい企業として、2023年度のファイナリスト9社の中から、グランプリと4部門の最優秀賞を決定したことをお知らせいたします。
本年4月にファイナリストと共に発表した優秀賞14社と合わせて、本年度の人的資本の最大化を推進し、個人と企業の新しい関係を生みだしている2023年度の表彰企業23社の表彰が正式に確定しました。
なお、2023年度は、ファイナリストとして9社を選出しておりましたが、ファイナリストはそれぞれが難易度の高い課題に向き合い、非常に特筆すべき実績と成果をだしていることから、審査員の満場一致でいずれの企業もグランプリまたは最優秀賞の受賞となりました。
「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」グランプリ・部門最優秀賞(9社)
グランプリ
SOMPOホールディングス株式会社
企業文化の変革 部門 最優秀賞
パナソニック インダストリー株式会社
株式会社丸井グループ
マネジメントの変革 部門 最優秀賞
株式会社日立製作所
ヤフー株式会社
キャリアの変革 部門 最優秀賞
アサヒグループジャパン株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
人事/HRの変革 部門 最優秀賞
株式会社カインズ
富士通株式会社
「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」優秀賞企業 一覧(14社)
優秀賞
株式会社エクサ
コクヨ株式会社
千代田化工建設株式会社
株式会社電通デジタル
株式会社NTTドコモ
株式会社マクニカ
三井情報株式会社
株式会社USEN-NEXT HOLDINGS
優秀賞 (中小企業の部)
HRガバナンス・リーダーズ株式会社
株式会社スタメン
株式会社ZENKIGEN
トゥモローゲート株式会社
RELATIONS株式会社
株式会社WakuWorks
審査員奨励賞 ※優秀賞の中から審査員が選出
千代田化工建設株式会社
株式会社電通デジタル
■キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023 審査委員について
「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」審査会は、審査委員長の一橋大学 CFO教育研究センター長 伊藤邦雄教授のほか、独立した立場で審査いただく人的資本の最大化に取り組む有識者やCHRO(最高人事責任者)、本アワードの実行委員長であり、「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」顧問でもある法政大学キャリアデザイン学部・大学院 田中 研之輔教授などで構成されています。
審査委員のご紹介(敬称略)
●伊藤 邦雄 一橋大学 CFO教育研究センター長(本アワード 審査委員長)
●有沢 正人 カゴメ株式会社CHO(最高人事責任者) 常務執行役員
●髙倉 千春 ロート製薬株式会社 取締役 CHRO
●森本千賀子 株式会社morich 代表取締役All Rounder Agent
●田中 研之輔 法政大学 キャリアデザイン学部・大学院教授(本アワード 実行委員長)
●村澤 典知 キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム 事務局長
※所属・役職は2023年3月時点。
■「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」 概要 ※一部改訂2023.03.30
「キャリアオーナーシップ経営」とは、「はたらく個人の力を最大化させ、社会の力に変えていくために、企業が経営戦略、事業戦略、人材戦略をダイナミックに連携させた新人材戦略の策定と実施を通じて、キャリアや仕事を主体的に捉え、自律・自走しながら周囲と共創する人材(=キャリアオーナーシップ人材)を増やし活かすことで、個人と組織が対等な新たな関係性を構築・再構築し、個人と組織の持続的な成長を共に実現していく経営」を意味します。
本アワードは、人的資本を最大化する実践論として「キャリアオーナーシップ経営」を目指す企業を広く募集し、その活動を称え、特に世の中に広めたい優れたアウトプットや成果を出している企業を表彰するものです。
具体的には、キャリアオーナーシップを発揮する人材を可視化し(①見える)、育成あるいは惹きつけ(②増やす)、個人の自律的成長と事業や組織の成長と接続する(③つなぐ)ための仕組みや施策に取り組んでいる企業が対象となります。
表彰
以下の表彰を行います。
‐ 最優秀賞(4部門)・グランプリ
‐ 優秀賞
審査/選考方法
有識者等で構成する審査委員会において、応募企業の取り組みを厳正かつ公正に評価し、優秀賞、部門ごとの
最優秀賞、グランプリ受賞企業を選定致します。なお、審査の結果、受賞企業なしとなる場合がございます。
審査基準
①個人と企業・組織の新たな関係を生みだしている
② 取り組みに創意工夫(ユニークさ)が認められる
③特筆すべき成果がある(質・量)
表彰部門(最優秀賞・グランプリ)
2023年は、キャリアオーナーシップ経営を導入・実践していく上で重要となるテーマの中から、4つの領域を
選び、グランプリと合わせて表彰部門としました。
①人事/HRの変革 部門
経営や事業視点を加味した新たな人事/HRの役割と、必要なケイパビリティの拡張につながる取り組みを
している企業を表彰します。
②企業文化の変革 部門
キャリアオーナーシップを土台とした、新たな企業文化・風土を生み出すための取り組みをしている企業を
表彰します。
③マネジメントの変革 部門
キャリアオーナーシップ人材を育て活躍の機会を提供する様々な取り組みの中で、特にマネジメント層の
あり方や育成にフォーカスした取り組みをしている企業を表彰します。
④キャリアの変革 部門
副業/兼業や、リスキリングなど、社員の非連続なキャリア育成につながる取り組みをしている企業を表彰
します。
⑤グランプリ
最優秀賞の水準を満たし、個人のキャリア軸での全社変革の実践と成果をあげ、かつ、それを社外に対して
広く発信しており、顕著な社内外への影響(ソーシャルインパクト)が見られる企業を表彰します。
応募資格
2022年12月までに取り組みをしている企業が対象です。 企業・グループ・個人など、応募する活動主体に
制限はありません。審査対象は日本国内での取り組みに限ります。
問い合わせ
キャリアオーナーシップ経営 AWARD 2023実行委員会事務局(パーソルキャリア株式会社内)
E-mail: com-award@persol.co.jp
そのほか詳細はアワード特設ページをご確認ください。
■キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023 特設ページ:
■「キャリアオーナーシップ経営」とは
「キャリアオーナーシップ経営」とは、「はたらく個人の力を最大化させ、社会の力に変えていくために、企業が経営戦略、事業戦略、人材戦略をダイナミックに連携させた新人材戦略の策定と実施を通じて、キャリアや仕事を主体的に捉え、自律・自走しながら周囲と共創する人材(=キャリアオーナーシップ人材)を増やし活かすことで、個人と組織が対等な新たな関係性を構築・再構築し、個人と組織の持続的な成長を共に実現していく経営」を意味します。
「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」の参画企業が、「キャリアオーナーシップ人材を活用し、人的資本を最大化することで、企業の持続的な成長を生み出していくには、どうしていくべきか?」という問いについて、各社の経営戦略、事業戦略、人事戦略を相互に共有しながらオープンに議論した内容を、実践の現場から見えつつある兆しをもとに、人的資本を最大化する実践論として体系化した概念で、2022年に発表しました。
参考:キャリアオーナーシップ経営の考え方や構造などは、キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアムの研究成果レポート「はたらく未来白書」として公開しています。
「はたらく未来白書2023」DLページ:https://co-consortium.persol-career.co.jp/report/hakusyo20230330/index.html
■ 「キャリアオーナーシップ」とは
キャリアオーナーシップとは、個人が自分の「キャリア」に対して主体性(=オーナーシップ)を持って取り組む意識と行動のことをいいます。
「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」報告書(経済産業省、2018年)では、キャリアオーナーシップについて「個人一人ひとりが『自らのキャリアはどうありたいか、如何に自己実現したいか』を意識し、納得のいくキャリアを築くための行動をとっていくこと」と説明されています。
また、「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会 報告書~ 人材版伊藤レポート ~」(経済産業省、2020年)では、これからの個人と企業の関係性について、「企業は、画一的なキャリアパスを用意するのではなく、多様な働き方を可能にするとともに、働き手の自律的なキャリア形成、スキルアップ・スキルシフトを後押しすることが求められる」と指摘するとともに「個人は、キャリアを企業に委ねるのではなく、キャリアオーナーシップを持ち、自らの主体的な意思で働く企業を選択することが求められる」と報告されています。
参考:キャリアオーナーシップ リビングラボ 「キャリアオーナーシップとは?」