厚生労働省の調査によると、昨年5月1日時点で、放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童数は15,180人と前年比 で1,764人の増加となりました。3月初旬には「#学童落ちた」がトレンドニュース入りし、岸田首相も国会で「小1の壁」について喫緊の課題として解決に意欲を見せました。「小1の壁」とは子育て世帯が子どもの小学校入学時に抱える、下記のような仕事と子育ての両立の課題を指します。
学童保育に入所できず、待機児童となる。
子どもが学童保育に行きたがらない。
学童保育の預かり時間が保育園より短く、保護者の出社・退社時間、働き方変更の必要が生じる。
長期休み期間にお弁当作りが発生し、保護者の負担が増える。子どもを学童に預けられない場合、業務時間中の子どもの過ごし方に悩む。
子どもの学習・体験活動などの面倒をみる時間・お金がかかるようになる。
また、「小1の壁」以外にも、「小4の壁」(子どもの悩みや勉強が複雑化することに加え、今まで利用できていた学童保育などを利用できなくなり、親の働き方に課題が増すこと)という言葉が表すように、学童期の子どもの放課後の過ごし方には、悩みや課題が多く存在します。このような小学生の放課後の課題を解決するには、行政による施策や保育の受け皿の拡大は必須ですが、企業が社会に対して、働き方改革・意識改革を促していただくことも大切です。セミナーでは、この社会課題に長年向き合ってきた放課後NPOアフタースクール代表理事の平岩国泰が登壇し、「小1の壁」で実際に子育て世代が何を悩んでいるのか、先日実施したアンケート調査結果を交えて説明します。また、「小1の壁」に限らず、子どもたちが放課後を安全で安心に過ごし、保護者も子育てと仕事の両立が叶う社会の実現にむけて、企業の方々とNPOがどのように取り組むことができるか、考えていきます。
イベント概要
・ 日時 :2023年5月25(木)12:10-12:50(無料・Zoom開催)
・ 参加費:無料
・ 対象 :CSV・CSR・サステナビリティ・広報など企業として社会課題解決に取り組みたいご担当者、
企業・職場の従業員の働き方について考えたい人事・総務等のご担当者、
その他企業に所属する子育て世帯の方やテーマそのものにご関心のある方
・ 定員 :30名程度
お申込み方法
Peatixからお申込いただけます。https://socialdesign10.peatix.com/
・ お申込み後、イベント視聴ページにて当日URLをご確認いただけます。
・ 開催日約2日前に担当者からメールでZoomリンクを連絡申し上げます。
当日のタイムテーブル(予定)
12:10- 冒頭挨拶・放課後NPOアフタースクール代表理事 平岩より「小1の壁」の話
12:40- 質疑応答
12:50- 閉会
ご参考
3月23日放課後NPOアフタースクール発表「小1の壁で過半数が働き方の変更を検討」アンケート結果
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000050603.html/
■特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールについて
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに、2009年に法人化。安全で豊かな放課後を日本全国で実現するため、学校施設を活用した放課後の居場所「アフタースクール」を運営。これまでに21校の開校・運営等に携わりモデルを展開しています。また、企業や団体と連携し、子育て・教育プロジェクトを実施するソーシャルデザイン事業も推進。これらの事業で培ったノウハウを日本全国に広げていくため、自治体と連携して放課後を豊かにする事業も本格的にスタートしました。事務所を東京都と大阪府に構え、スタッフ数320名、グッドデザイン賞4回・キッズデザイン賞5回受賞。活動に賛同くださる多くの方とともに、社会全体で子どもたちを守り、育む活動を加速させ、子どもたちのためのより豊かな放課後の実現に向けてチャレンジを続けています。 https://npoafterschool.org/