世界に誇る森林大国・日本では現在森林及び林業が危機的状況に陥っています。2021年COVID-19の影響等により米国での住宅需要の高まりや海上輸送の混乱等(木材不足・価格高騰(ウッドショック))が生じ、木材生産へ大きな影響を及ぼしました。しかし、近年の林業従事者の高齢化、人員不足等を鑑みても我が国の森林経営には課題が山積しています。これまでの人々の歴史及び暮らしは、森林・木材と共生共存して成り立ってきたといっても過言ではありません。
森と木と人との付き合い方について振り返り、森林と寄り添った未来を思い描く時間を共有しませんか?
本シンポジウムでは、再生可能資源である“森林資源” の唯一性及び潜在的な活用可能性への理解を深めるとともに、都市と森林を繋ぐための取り組みついて先駆的に活動されている方々からご講演をいただきます。 日本の森林及び林業が抱えている課題の解決(多岐に渡る木材利用促進、地域振興等)への糸口をご一緒に見出しましょう。これまでの森と木と人との付き合い方の変遷を辿り、過去と未来の木材加工及び木材利用拡大(技法、技術的発展)を俯瞰しつつ、持続可能な森と人との関係性構築の方法、都市の“森林化”等の様々な視点・工夫・将来展望によるディスカッションを通して、日本の森から未来のくらしを切り拓いていきます。
【開催概要】
日 時:2023年5月22日(月)15:00~17:30
会 場:四条烏丸 「京都経済センター」
京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地
https://kyoto-kc.jp/
形 式:ハイブリッド(リアル&オンライン)
人 数:リアル定員50名(先着)、オンライン200名程度
参 加 費:無料
参加申込:以下URLよりお申し込みください。
https://ws.formzu.net/dist/S8087348/
【プログラム】
15:00~15:10 開会挨拶
一般社団法人サステナブル経営推進機構 専務理事 壁谷 武久
15:10~15:40 基調講演 「一つの地球で生きる」
一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長 石田 秀輝
15:40~16:20 招待講演 「日本の森をモリアゲよう!」
株式会社モリアゲ 代表 長野 麻子氏
16:20~17:10 ディスカッション 「持続可能な未来社会~森から拓く未来のくらし~ 」
パネリスト ナイス株式会社 経営企画本部 宮川 敦氏
中源株式会社 代表取締役 中田 治氏
三浦林商 代表 三浦 妃己郎氏
F2エナジー株式会社 代表取締役社長 高城 玲奈氏
ファシリテータ 株式会社モリアゲ代表 長野 麻子氏
17:30 閉会
【講師紹介】
《基調講演》
石田 秀輝
一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長
1953年生まれ。2004年㈱INAX(現LIXIL)取締役CTO(最高技術責任者)を経て東北大学大学院環境科学研究科教授、ものつくりとライフスタイルのパラダイムシフトに向けて国内外で多くの発信を続けている。特に、2004年からは自然のすごさを賢く活かすあたらしいものつくり『ネイチャー・テクノロジー』を提唱、2014年から『心豊かな暮らし方』の上位概念である『間抜けの研究』を沖永良部島へ移住、開始した。地球村研究室 代表・東北大学名誉教授・星槎大学特任教授・(社)サステナブル経営推進機構理事長・酔庵塾塾長・ものつくり生命文明機構理事・アースウォッチ・ジャパン理事・ネイチャー・テック研究会代表などを務めている。
《招待講演 兼 コーディネータ》
長野 麻子氏
株式会社モリアゲ 代表
愛知県安城市生まれ。岡崎高校、東京大学文学部フランス文学科卒。1994年に農林水産省に入省し、林野庁企画課、フランス留学、バイオマス・ニッポン総合戦略検討チーム、国際調整課、㈱電通出向、水産庁水産経営課、食品環境対策室長、大臣官房報道室長、新事業・食品産業政策課長などを歴任。2018年から3年間林野庁木材利用課長として、木材利用を促進するため「ウッド・チェンジ」を各地で叫び続ける。豊かな森を次代につなぐことを勝手に天命と感じ、2022年6月に早期退職。同年8月に日本の森を盛り上げる株式会社モリアゲ(https://mori-age.jp)を設立。
《パネリスト》
宮川 敦 氏
ナイス株式会社 経営企画部 担当部長
1970年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、1995年4月 日榮不動産株式会社(現ナイス株式会社)入社。広報室長(2014年)、コーポレートコミュニケーション室長(2017年)、グループ会社統括部長(2021年)等を経て2023年1月より現職。京都市等との建築物等における北山杉の利用促進協定や横浜市との包括連携協定など行政や地域、業界団体との渉外業務を担当。一般社団法人 日本ウッドデザイン協会で広報普及啓発部会長及び運営委員も務める。
中田 治 氏
中源株式会社 代表取締役
京都府立山城高校、立命館大学を経て中源林業へ入社。大阪株式会社にて中源銘木を修行後、京都中源林業へ帰る。山林の枝打ち親方につき修行後、所有林山林を先代と共に統括。その後、営業活動に力を入れる。北山林業伝統の「本仕込作業」を復活。5年間見学会で約1000名集客。全国銘木青年連合会会長、京都北山丸太生産協働組合専務等歴任。現在一般社団法人北山杉2100理事事務局長 中源株式会社代表取締役。
三浦 妃己郎 氏
三浦林商合同会社 代表社員
1966年生まれ。大学卒業後、団体職員を経て28歳で林業の世界に入る。2003年三浦林商代表に就任。2012年NPO法人もりずむ「森と暮らしをつなぐ会」を設立し副理事長に就任。2022年三浦林商合同会社設立 代表社員に就任。主な取り組みとして、地球にかける負担を減らし人に優しく好影響を与える木材を追求、好伐期施業と葉枯らし天然乾燥、鹿追い犬プロジェクト(セブンイレブン財団後援)、次世代林業未知人に真の林業を伝える森林教室、森林の心地よさを都市部に広める活動、林地残材の有効活用などを実施。これらの取り組みが評価され、2020年NPO法人もりずむが農林水産大臣賞を受賞。映画Woodjob!の現地案内人を務める。
高城 玲奈 氏
F2エナジー株式会社 代表取締役
1989年福岡生まれ。2013年、大学在学中(政治学ジャーナリズム専攻)、日本の木材自給率が低いことに疑問を持ち、木質バイオマスエネルギーや木造建築等に関する調査補助のアルバイトを行う。これをきっかけに、2014年、F2エナジー株式会社を設立・代表取締役就任。その後、木質バイオマスエネルギー事業の燃料調達・製造に関するコンサルティングの他、森林調査や植林計画策定、木質建材の販売促進支援なども行う。森林施業プランナー。
《主催代表》
壁谷 武久
一般社団法人サステナブル経営推進機構 専務理事
1959年生まれ。元経済産業省、2007年4月~2019年9月まで一般社団法人産業環境管理協会にてLCA事業、地域・産業支援事業に従事。2019年6月、一般社団法人サステナブル経営推進機構を設立し、10月から専務理事として専任化。「カーボンフットプリントプログラム」の事業化や「地力型循環経済社会」づくりの提唱による「環境・エネルギー」を軸とした豊かな地域、産業づくりのための支援事業を展開。現在は、SDGs達成を視野にサステナブル経営推進を通じた新たなビジネス創出支援のためのスキームづくりにチャレンジ中。
詳細情報はSuMPO HPをご覧ください。
【連絡先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構 会員事業室
東京都千代田区内神田一丁目14番8号 KANDA SQUARE GATE4階
E-mail:info@sumpo.or.jp