函館の食文化との融合を目指す新ご当地ラーメン登場!函館ブリ塩ラーメンお披露目イベントを開催しました!

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一般社団法人Blue Commons Japanは、2022年6月25日、環境海洋の変化により函館近海で漁獲量が急増しているブリの消費拡大と地元の食文化への定着を目指し新しく開発した「函館ブリ塩ラーメン」をお披露目するイベントを開催しました。ラーメン開発に携わっていただいた関係者とのトークセッション、今年度のプロジェクトの活動内容などの発表などを行う「函館地ブリフォーラム」の他、地元の方に気軽に召し上がっていただくため特別価格100円でラーメン(ミニサイズ)を提供し、好評を博しました。
 このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

 

  • イベント概要

・開催概要 函館ブリ塩ラーメンお披露目イベントを実施
・日  程 2022年6月25日
・開催場所 函館蔦屋書店(2Fイベントスペース / 屋外パーク)
・参加人数 約350名(延べ人数)
・協力団体 はこだて・ブリ消費拡大推進協議会(渡島総合振興局)
 

  • ブリチャーシューとブリ粉をトッピング「函館ブリ塩ラーメン」

近年、地球温暖化などの影響で函館での漁獲量が急増したブリですが、地元での消費量は全国平均の約半分程度と、低迷しているのが現状です。私たちは、地元でのブリの消費量を拡大するべく、函館の食文化と融合させることを目指した開発を行ってきました。
今回は、新しく開発した「函館ブリ塩ラーメン」を初めてお披露目。旬のシーズン以外の時期に函館近海で獲れる脂の少ないブリからエキスを抽出し、豚骨をメインに出汁を取る函館塩ラーメンのスープと融合させることで、さっぱりとしながらもブリの風味を感じられる清湯(チンタン)スープを開発。生のブリをしょうゆベースのたれに漬け込んでから炙(あぶ)った「ブリチャーシュー」や、ブリを乾燥させて作る「ブリ節」を細かく砕いて作った粉をトッピング。ブリ粉はラーメンスープに混ぜることで、お好みの量を調整しながら、よりまろやかなブリの風味を追加することもできます。
本イベントでは、地元の方々に「ブリの美味しさを感じてもらいたい」、そして「漁獲量急増の背景にある海洋環境の変化を少しでも多くの方に知ってもらいたい」という思いで、ミニサイズのラーメンを特別価格100円で振る舞いました。
また、ラーメンの引換券には函館の海の変化や我々のこれまでの取り組みなどをまとめたマンガを記載したり、ラーメンの受け取り列に並んで待ってくれているお子様には、函館でブリが増えた理由を正解するとお菓子がもらえるクイズを出すなど、待ち時間を少しでも楽しんでもらえるよう工夫をしました。

 

  • ブリ加工の未来を語る!「函館地ブリフォーラム」

ラーメンの振る舞い前には同施設の2Fイベントスペースにて、函館ブリ塩ラーメンの開発に携わっていただいた事業者さんによるクロストークや、我々のこれまでの取り組みの説明、今年度の活動紹介などを行う「函館地ブリフォーラム」を開催いたしました。クロストークには、地方独立行政法人北海道立総合研究機構食品加工研究センター 吉川修司氏、和弘食品株式会社 松原順一氏、株式会社ジョウヤマイチ佐藤 秋山公司氏にご登壇いただき、「函館近海で捕れるブリは脂が少ないため加工品に向いていること」や、「ブリ節はイノシン酸が豊富なため鰹節に劣らない高品質の出汁がとれること」など、ブリの加工品の可能性についてお話いただきました。海で獲れるものはその日、その時になってみないとわかりません。だからこそ、獲れないものを嘆くのではなく、獲れたものをどう美味しく工夫できるかということを考え、食卓に並ぶ食材も変化させていこう、というメッセージは会場にいる多くの方の共感を得ていました。
この函館ブリ塩ラーメンは、2022年7月18日に函館朝市駅二市場内にオープン予定の「函館朝市 地ブリショップ」や、お土産として函館市内の様々な店舗に展開されます。

 

  • 参加した子ども・保護者からの声

・ブリは刺身として食べたことしかなかったので、今後色々な食べ方を試してみたいと思いました。
・北海道ではサイズが小さく脂の少ないブリが捕れていると知って驚いた。このような取り組みで、食資源が活かされることを期待しています。
・地元(函館以外)の海にも似たような変化が起きており、その土地になじむ新たな料理を開発することが大切だと思いました。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人Blue Commons Japan
URL:https://bcjapan.org/
活動内容:海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的として、食文化を切り口にした海洋教育を中心に、海と人とのかかわりについて学び、海洋がもたらす恩恵や未来、さらに海洋の課題について理解を深めるために様々な事業を行います。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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