紙とPPなどを貼り合わせるラミネート加工を必要としないため、流通しているヒートシールタイプの紙パッケージに比べてプラスチック使用量の削減と大幅なコストダウンを実現した紙包材となります。
ビジネスフォーム印刷ならではの技術・設備を活用することで、包装資材業界ではあまり使われていなかった方法から新たな価値を生み出すことに成功いたしました。
開発の背景
持続可能な社会の実現に向けてプラスチックごみによる海洋汚染問題が取り沙汰される中、世界各国でプラスチック使用量削減などの環境へ配慮した取り組みが進められています。
日本でも紙パッケージを採用する企業が増えつつありますが、文具や雑貨のパッケージとして一般的に採用されているヘッダー付きのOPP袋を紙包材にする場合、「中の商品が見せられない」といった課題がありました。
また、ヒートシール方式による製袋加工が一般的なため、紙とプラスチックフィルムを貼り合わせるラミネート加工が必要となります。
そこで、50年以上にわたりビジネスフォーム印刷で培った当社の製袋技術を用いて、OPPフィルムと紙を糊で接着することでラミネートが不要で中身が見えるノンラミパックを開発いたしました。
ノンラミパックの特徴
■中身が見える紙パッケージ(一部OPPフィルムを使用)
パッケージの全てを紙で製造すると中身を見せられないという課題がありました。
ノンラミパックは紙とOPPフィルムを糊で接着することで、中身を見せながらプラスチック使用量の削減を実現したパッケージとなります。
また、重量比は紙が最も大きくなるため、紙製容器包装に分類され紙マーク表記となります。
■ラミネート加工が不要のメリット
包材の製袋加工ではヒートシール方式が一般的となっており、紙パッケージの場合はヒートシール性を持たせるため、紙とPPなどのプラスチックフィルムを貼り合わせるラミネート加工が必要となります。
当社のノンラミパックは紙とOPPフィルムを直接糊で接着するため、ラミネート加工は不要になります。
メリット:①プラスチックの比重を下げられる
②ラミネートの原材料費および加工費用を省き、コスト削減と納期短縮
■オフセット印刷の採用で版代を削減
当社が採用するオフセット印刷はグラビア印刷の版代に比べて非常に安価になります。
版の内容変更や小ロット短納期に対応することができます。
また、紙に対する印刷はグラビア印刷に比べ、オフセット印刷は微細な仕上がりを得意としております。
UVインキを使用することで乾燥性の高さから、インキの定着が良くなります。
■こんな商品のパッケージにおすすめ
文具雑貨・化粧雑貨・生活雑貨・アパレル小物・釣り具・ノベルティーなど
■特許出願中
ノンラミパックの製造方法に関連する内容で特許権を出願しております。
特許出願日:令和5年2月9日
出願番号:特願2023-18134
【会社概要】
社名:株式会社ジェイビーエフサプライ
本社所在地:⼤阪市城東区東中浜7丁⽬4番34号
代表取締役社長:中川 良樹
事業内容:印刷物製造
設立:昭和45年3⽉