本共同スタディでは、UAEの工業地帯で製造する副生水素を原料としたアンモニア生産プロジェクトにおいてGHG排出量や炭素強度(CI)(注1)の算定方法の検証を行うと共に、回収CO2のCO2EOR(注2)による地中貯留効果について、CO2削減手法や削減量の検証を行います。
JOGMECは、ADNOCと共に本共同調査をリードし、日本・UAE間での信頼性のある燃料アンモニアのCI算定手法の検証を進め、将来的な日本へのクリーン燃料アンモニアの安定供給に貢献いたします。
JOGMECは、昨年5月に「GHG・CIガイドライン(初版)」、「CCSガイドライン(初版)」を公表し、現在新たに策定中の「CIガイドライン(第2版)」、「CO2-EORガイドライン(初版)」の案を公開し意見募集中です。本共同スタディの実施を含め、JOGMECはCCS及びクリーン水素・アンモニア事業の国際連携を推進し、日本のエネルギー安全保障の確保とカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
(注1)炭素強度:Carbon Intensity(CI), 単位エネルギー量当たりに排出されるCO2量
(注2)CO2EOR:石油増進回収法(EOR:Enhanced Oil Recovery)の一種。CO2を地下に圧入し、CO2の地中貯留と原油回収率向上による経済効果の両立を狙った技術
■ 参考
CIガイドライン第2版案の公表・ご意見募集~LNG、水素、燃料アンモニア、合成燃料の環境価値の可視化へ~(2023年3月30日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00103.html
気候変動の緩和に貢献するCO2-EOR実施のためのガイドライン案の公表・ご意見募集(2023年3月30日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00104.html
LNG・水素・アンモニア製造に伴う温室効果ガス算定のための「GHG・CIガイドライン(初版)」の公表について(2022年5月30日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00025.html
CCS事業の技術対応事項及びCO2削減量算定のための「CCSガイドライン(初版)」の公表について(2022年5月30日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00024.html
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https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00109.html?mid=pr_230418