両社が共同で取り組む事業は,シェアリングエネルギーが提供する無料で太陽光発電システムを設置して電気代をお得にするサービス「シェアでんき」において,太陽光によって発電した電力の自家消費分について,IHIが開発したILIPS環境価値管理プラットフォーム(※)によりJ-クレジット制度を通してクレジット化するものです。
J-クレジット制度とは,省エネ・再エネ設備の導入や森林管理等による温室効果ガスの排出削減量・吸収量をクレジットとして国が認証する制度で,国内の脱炭素化に向けてその創出・活用拡大が期待されています。
両社の共同取組により,従来は埋没しがちであった小規模多数の分散電源からの環境価値を一括してJ-クレジット化する事が可能となり,分散電源導入の後押しをすることで国内の脱炭素化を大きく推進してまいります。
シェアリングエネルギーは2023年1月に「シェアでんき」の契約申し込み数1万件を突破するなど,多くのお客様のご支持を頂いています。さらに,2021年より自治体様と共同する形での脱炭素の取り組み「シェアでんき 自治体モデル」(https://sharing-energy.co.jp/20211014-2/)や、2023年2月より企業様と共同する形でのカーボンニュートラルへの取り組み「シェアでんき 環境貢献サービス」(https://sharing-energy.co.jp/20220222/)を実施しており,今回の協業を機にこれらの活動をさらに推進してまいります。
IHIはILIPS環境価値管理プラットフォームを活用することで,太陽光発電システムの発電量や売電量といった情報をブロックチェーン上に確実に記録すると共に,プロジェクトの登録や審査等を一括管理することでJ-クレジット化の手続・コストを削減します。
今後,両社は環境価値創出・拡大に向けたDX推進、自治体や企業様などのパートナー様と連携した脱炭素の施策や,日本のみならず国外での環境価値の創出などの様々な取組を共同で検討・実施し,カーボンニュートラル社会の実現に向けた更なる貢献を目指してまいります。
※ ILIPS環境価値管理プラットフォーム :
カーボンニュートラルに向けた取り組みの一環として,IHIのIoT基盤「ILIPS」などを通じて取得した装置や設備の稼働データからCO2排出/削減量を算出し,ブロックチェーン技術を用いて記録されたデータの可視化および環境価値としてトークン化するデジタルプラットフォームの構築を行い,2022年2月から実装を開始。
【関連プレスリリース】
2022年2月2日 CO₂排出/削減量を管理・環境価値化するデジタルプラットフォームを構築・実装開始 ~ブロックチェーン技術を活用し,外部市場へ流通可能に~
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2021/other/1197649_3355.html