欧米はじめ、アジア地域も含めたすべての国や地域において気候変動や資源枯渇問題等への政策実行、あるいは民間先行の形での対応が急がれています。こうした中で、企業におけるサステナビリティ対応と社会におけるサステナビリティ対応の同期化による新たな経済価値創造、すなわちサステナビリティトランスフォーメーション(SX)の実現に向けた動きが益々本格化する様相を呈しています。
私共SuMPOでは、2023年度から第二期の中期経営計画(2023FY~2025FY)の達成に向けて始動する中で、3年後のあるべき姿として「社会基盤の確立と三歩先行く事業経営」を掲げ、次なるステージに歩みを進めていくこととしています。
第一期では、強みである「LCA(Life Cycle Assessment)」を軸とした「カーボンニュートラル・イニシアティブ(CN戦略)」を策定し、提案したアクションプランに基づき、外部機関との連携によるGHG排出量可視化のプラットフォーム事業支援やLCAエキスパート人材育成事業(養成塾)の展開、消費者行動変容のための社会実証など多方面にわたって新規事業を展開して参りました。
今般、第二期の計画では、SXの実現に着目し、過去や現在の延長(フォアキャスティング)の思考ではなく、気候変動はじめ、資源枯渇、水・食糧不足など様々な懸念事項を一定の制約条件と捉え、未来のあるべき姿を描き、バックキャスティング思考で今日の課題抽出と対応方向を模索していくこととしています。
こうした第二期の行動目標を着実に実行に移すため、2023年度のスタートにたって組織の改変を行い、新規に「SX事業部」、「海外戦略事業部」を設置し、既設の「カーボンニュートラル事業推進部」を「EPD事業部」と改めることとしました。
SX事業部では、世界的な「DX化」の伸長、循環経済社会(サーキュラーエコノミー:CE)への転換、これに伴う新産業のモデルへのシフト、ライフスタイルの変容等踏まえた「SX事業戦略」の策定、アクションプランの提案を基にその実践を目指します。
海外戦略事業部では、欧米における各種政策動向、ビジネスモデルの転換などの情報をキャッチアップし、企業の海外事業展開において環境側面からの規制対応やグリーン調達適応などサポート役を担えるよう活動を進めて参ります。
また、カーボンニュートラル対応として「カーボンフットプリント」指標が先行する中、次なる領域として、地球温暖化を含む複数の環境影響領域の環境影響評価指標であるEPD(Environmental Product Declaration:環境製品宣言)が新たな世界指標として民間先行で拡がりを見せる中、我が国有数のEPDプログラムホルダーとして海外の同様の機関との協調を進めるため、 「カーボンニュートラル推進事業部」を「EPD事業部」に改編します。
「中立かつ公正・公平な立場を貫き、社会に生ずる「間」に入って、新たな価値創造を実現する」をスタッフ一人一人のパーパスとして胸に秘め、サステナブル経営の推進に引き続き邁進してまいります。
【組織体制図】
【各部署の業務内容】
部署名 | 業務内容 |
経営企画部 | 1. 総務、人事、新規事業計画 2. 収支予算、決算及び経理 3. 会員連携活動の実施 4. 広報、展示会運営、セミナー企画 5. 情報システム管理 6. 上記1~5のほか、他に属しない事項 |
海外戦略事業部 | 1. EPDグローバル戦略、海外事業戦略の策定、実行 2. 海外における政策、経済情勢等の調査研究 3. 上記1.2の情報収集、提供及びノウハウの蓄積 |
コンサルティング事業部 | 1. 事業企画 2. 地域支援 3. 上記1.2係る情報収集、提供及びノウハウの蓄積 |
SX事業部 |
1. SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)戦略の策定 2. サステナブル経営支援プログラムの開発、運用 |
EPD事業部 |
1. EPDプログラム「SuMPO環境ラベルプログラム」の運営 3. カーボンニュートラル実現に向けた情報収集、調査研究、事業戦略の策定とその実現 4. 上記1~3に係る情報収集、提供及びノウハウの蓄積 |
LCAエキスパートセンター | 1. LCA戦略の策定、LCA関連サービスの開発、エキスパート人材、機関とのネットワーク化 2. LCA関連事業 3. 上記1.2に係る情報収集、提供及びノウハウの蓄積 |
【ご連絡先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構
経営企画部 広報室
E-mail: info@sumpo.or.jp