【軽e開発の経緯】
昨今、超高齢社会における介護負担増が社会課題となっており、在宅介護や老々介護世帯が増えていく中、介助者の負荷軽減が求められています。
ジェイテクトではこうした高齢化に伴う課題解決に貢献すべく、自動車部品製造で培ってきたモーターアシスト技術や制御開発技術を活用した医療・介護用品の開発を行っています。このたびは日進医療器株式会社との協業により、介助用車いす電動アシストユニット「軽e」を開発し量産を開始いたしました。軽eは日進医療器の車いす「ウルトラシリーズ NAH-U2W」に搭載され、車いすの利用を自然に安全にサポートします。
【軽eが提供する嬉しさ】
軽eは、上り坂や長距離移動、旋回時などで車いすの介助操作をアシストし、気軽な外出を促進します。また、自動ブレーキ機能により、介助者が万が一車いすから手を離してしまうような状態になったとしても、車いすの速度抑制と停止を可能とします。こうした軽eのアシスト機能が、介助者ならびに被介助者のQOL(Quality of life)向上に貢献します。
なお軽eは、介護保険における福祉用具貸与の対象となっているため、ご購入のみならず要介護度に応じて介護保険レンタルでご利用いただくことが可能です。
【今後の展望】
ジェイテクトは、軽eの他に介護用パワーアシストスーツ「J-PAS fleairy (ジェイパス フレアリー)」を開発し、グループ会社のジェイテクトマシンシステムは病院ベッド搬送アシスト装置「ラクステアⓇ」を開発するなど、グループを挙げて医療・介護における負荷軽減といった社会課題の解決に貢献しています。
今後もジェイテクトグループは、自動車部品・軸受・工作機械などのモノづくり技術を活かし、様々な環境変化に起因する社会課題を解決する製品・サービスを開発することで、「地球のため、世の中のため、お客様のため」により良い未来づくりに邁進してまいります。
【ご参考】
J-PAS fleairy商品サイト:https://active-life.jp/jpasfleairy/
2022年11月1日付プレスリリース「病院ベッド搬送アシスト装置「ラクステア®」を新開発」:
https://www.jtekt.co.jp/news/2022/000330.html
【今回の開発品を通じて達成可能なSDGsの目標とターゲット】
【8.5】 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
【9.1】 全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。