2016年度にスタートした「あすチャレ!」プログラムは、2022年度は年間797回実施、73,246人が参加し、過去7年間で3,814回、40万人以上が参加するプログラムへと、内容を拡大しながら成長してきました。
2023年度は、株式会社ブリヂストン、株式会社JTB、中外製薬株式会社、日本電気株式会社(NEC)、株式会社アシックス、日本航空株式会社(JAL)の協賛6社の皆さんと協力しながら、年間800回以上のプログラム提供を目指します。
- 「あすチャレ!」プログラムへの想い
日本財団パラスポーツサポートセンター 推進戦略部ディレクター
「あすチャレ!」プログラム責任者兼講師 山本恵理
(兵庫県神戸市出身 現役のパラ・パワーリフティング選手)
2022年度の「あすチャレ!」は5つのプログラムを合わせて全国で797回を実施させていただきました。全国の学校や企業、自治体などを訪問する中で「あすチャレ!」をすでに知っていただいている方も増えてきたように感じています。東京2020パラリンピックが終わった後でもこのプログラムを変わらず導入いただいている背景には、共生社会、D&I、SDGsなど誰もが活躍できる世の中に向かっていく目標があるからだと感じています。私たちはこれからも変わらず、障がいとスポーツを切り口にみなさんの生き方のヒントとなるような『新たな気づき』を提供し、参加される皆さんが『応援することの大切さ』、『できるできないではなく、どうやったらできるか』を考え、『あなたが誰かの選択肢になる』行動に繋げていければと思っています。
今年度は過去最多となる年間800回以上を目標にしています。皆さんの近くに「あすチャレ!」チームが訪問するかもしれません。お会いできることをチーム一同楽しみにしています!
- 2023年度協賛社と担当者からのコメント
- GOLD PARTNER
●株式会社ブリヂストン BSJP管理・ガバナンス・構造改革推進部門部門長 土生 悠人 様
ブリヂストンは2030年を見据えた企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストン イーエイトコミットメント)」を2022年に制定しました。「E」で始まる8つの価値の1つ「Empowerment すべての人が自分らしい毎日を歩める社会づくり」にコミットしております。DE&Iや共生が尊重される社会の実現にむけて「あすチャレ!」事業の活動のサポートをしてまいります。
●株式会社 JTB DEIB推進事務局長 佃 慎一 様
私たちは「あすチャレ!」事業の理念に心から共感し、協賛企業として活動できることを誇りに思います。
JTBのブランドスローガンは「感動のそばに、いつも。」です。プログラムを体験した皆さんが、感動を学びにつなげ、心豊かな社会を実現するメンバーとして成長し、活躍していく姿に寄り添い、応援してまいります。
- OFFICIAL PARTNER
●中外製薬株式会社 総務部社会貢献グループ 辰巳 皓哉 様
今年度も「あすチャレ!」事業に協賛する機会をいただきありがとうございます。
当社は2013年から障がい者スポーツを応援しており、主に子ども達への体験・学びの機会創出に力を入れております。「あすチャレ!」での体験が、未来を担う子ども達はもちろん、そのご家族や周囲の大人を含め、多くの方々の新たな気づきになることを願っております。共生社会実現を目指し、一緒に取り組んで参りたいと思います。
●日本電気株式会社(NEC) コーポレートコミュニケーション部 青木 一史 様
NECは「あすチャレ!Academy」が目指す理念に賛同し、2016年から協賛を続けてきました。オフィシャルパートナーとして引き続き「あすチャレ!」事業をサポートさせていただけることを嬉しく思います。誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現に向けて、NECはこれまで以上に多様な活動に取り組んでまいります。
●株式会社アシックス パラスポーツ企画部 君原 嘉朗 様
アシックスは創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし」のもと、長期的な指針に「VISION2030」を掲げ、「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も体も満たされるライフスタイルを創造する」ことを目指して活動しています。これから、「あすチャレ!」事業を通じてメンバーの皆様と一緒になって、「健康で持続可能な共生社会の実現」に貢献してまいります。
●日本航空株式会社(JAL) CX推進部 村上 華奈 様
JALは2017年から「あすチャレ!スクール」、2022年からは「あすチャレ!」事業をサポートしてきました。引き続き、今年度もオフィシャルパートナーとして協賛できる機会をいただき大変うれしく思います。
誰もが夢や希望を持ち、いきいきと過ごせる社会創りを目指している「あすチャレ!」事業をサポートし、関係者の皆さまと、パラスポーツを通じた心のバリアフリーの実現に取り組んでまいります。
- 2022年度の各プログラム実績とトピックス
■ 2022年度各プログラム実績
■ 各プログラムのトピックス
あすチャレ!スクール :
車いすバスケットボール、陸上に加え、ゴールボールプログラムを再スタート
あすチャレ!ジュニアアカデミー:
新講師としてパラバドミントン・小倉理恵、パラトライアスロン・中澤隆が加入
あすチャレ!Academy:
新しいテーマ「合理的配慮編」や、家族で参加できる「ファミリーアカデミー」スタート
あすチャレ!運動会:
東京都「子供を笑顔にするプロジェクト」にて、特別支援学校含む小学校での展開
あすチャレ!メッセンジャー:
SDGsをテーマにした講師育成・紹介、自治体連携での小学校講演等の実施
- 年度別実施プログラム数
2016年度からスタートした 「あすチャレ!」プログラムは、プログラムの種類や内容を拡大し、 2022年度末までに3,814 回 実施(オンライン版720回含む)、全国の40万人以上の方々に参加いただきました。
2023年度は、全国で年間800回以上のプログラム実施を目指して活動してまいります。
- 各プログラム参加者の声
■あすチャレ!スクール
参加者(小学6年生)
障がい者が障がいを持っているのではなく、障がいを作るのも、なくすのも周りの人次第。だから僕はその人にとって障がいになることを取り除いてあげたらいいなと思いましした。
参加者(中学3年生)
私が学んだことは、チャレンジしないと始まらないことや、努力を続けることです。自分はできないからやらないを自分の中でなくして、なんでもやってみようという気持ちに変えていこうと思います。
■あすチャレ!ジュニアアカデミー
参加者(小学6年生)
私は障がい者のために、より優しくしたいと思いました。それはかわいそうだからということではなく、世界中の人が障がい者の方に普通のひとと同じように接してほしいと思いました。
教職員(中学担任)
自己肯定感を持つことが課題の現代の子どもたちにとって、とても意味のあるお話しだったと思います。自分の良さを認め、夢に向かって挑戦していこうという意欲のわいた子が多いようでした。
■あすチャレ!Academy
参加者(企業)
パラアスリートの方が実体験に基づいて話していただいたので、障がい者の方の受け止め方等が良くわかりました。
障がいがある方に対してバリアーを作っているのは、自分の方だということに気が付きました。
主催者(自治体)
ファミリー向けの、心のユニバーサルデザイン啓発講座として、「ファミリーアカデミー」を実施しました。受講者それぞれの視点に寄り添ったコメントをいただけることで、一人ひとりにある様々な「ふつうとちがい」について学ぶことができました。
■あすチャレ!運動会
参加者(小学4年生)
人生で初めて車いすに乗ってのスポーツで、誰も全然動かない試合になるのかなと思ったら意外といい試合になって、途中少しかっこつけて手を伸ばしたら、たまたま当たってナイスプレーだねと言われました。普段スポーツ嫌いな僕も楽しい!と初めてスポーツで思いました。ありがとうございました。
■あすチャレ!メッセンジャー
参加者(企業)
SDG’sの取組に合致した講師選定であっただけでなく、健常者以上のパワーを感じて非常にポジティブでユーモアにあふれるお話でした。講師の印象からも障がい者とか健常者とかの区分けない世界を感じる機会となりました。
- 日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)について
「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、パラスポーツを通じて、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)社会の実現を目指しています。
設立以来、パラリンピック競技団体の運営支援をはじめ、パラアスリートや障がいのある当事者と一緒に知る、学ぶ、体験する、パラスポーツを活用したD&Iプログラムを展開し、2019年にはスポーツ庁長官表彰を受賞しました。
(パラサポ公式サイト https://www.parasapo.or.jp/)