当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは株式会社 大越忠製作所の夢です。
私たちの作る「甲冑」・・・それは金工・木工・京織物・組紐・皮革工芸といった日本特有の技術を集約し、その上で約5000という工程を経て初めて完成する究極の伝統工芸品だと自負しています。
その5000という工程の中一つ一つには、職人達の精魂込めた大切な想いがたくさん詰まっています。大量生産ばかりが目に付くこの時代、私たちは生まれてくる・生まれてきた子供たちのために、”一生にたった一つの宝物”を作れる事に大きな喜びと誇りを感じ、そしてその先にあるのは多くの皆様の「笑顔」や「感動」だと信じながら日々製品作りに励んできました。
しかしながら自社の事業に難しさを感じているのも事実。節句文化の衰退、少子化、人形を飾るところが無いマンション住まいの普及、甲冑の需要の未来への不安。人形を飾る文化が受け継がれないことに口惜しさを感じつつ、どのような形で甲冑技術を残すべきかと自問自答を繰り返し、子の雄々しい成長を願う節句の文化とともに文化的な造形の保存、そして形はどうであれ日本の技術だから伝えていかなければという使命感に押しつぶされそうになった事もありました。そういった現状を打破するため積極的に業界外の人と話をすることで、いままで思いつかなかった甲冑の可能性を製品開発とともに探るようになりました。
そんな時、株式会社ZIPANG様の協力のもと生まれたのが『ボトルアーマー』でした。当初はボトルキープのために考えていたボトルアーマーは、海外向けにワイン瓶に合わせた大きさでの販売を開始すると、2018年にはOMOTENASHI Selection2018金賞を受賞するなど少しづつ枠を広げ、空港での取り扱いも始まりました。
また、女性にも手に取りやすいカラフルな色合いを使い、海外などにも持っていきやすいコンパクトかつ斬新さにこだわりぬいて完成させた『サムライボトル兜』は 2016年 埼玉県伝統工芸品等新製品開発コンテスト ・2017年にふるさと名品オブ・ザ・イヤー ・ 2018年にOMOTENASHI Selection と数々のコンテストで受賞しました。
そして、現代で着用することのない甲冑は形を変えて時計で人の力になれると考え長い時間をかけて完成させた『甲冑時計 伊達政宗公』はさらに伝統工芸の可能性を広げたと思っています。
こうした様々なチャレンジは、決して平坦な道のりではありませんでした。たくさんの時間、お金、そして何よりたくさんの人たちの協力が必要でした。そういった方々への感謝と恩返し、そして与えてもらった夢や希望を乗せてまだまだ自分の信じた道を進もうと思います。
インバウンド需要が元に戻りつつある今、空港での販売の拡大、百貨店での販売、国内ではもとより海外での直接販売などまだまだやるべき事はたくさんあります。更に今後は、アニメやゲーム、その他とのコラボレーションを実現したいと思っております。
実生活での需要が減少していても、次の世代に受け継ぎたいと思われる文化や技術なら、どのようにそのバトンを渡していくべきか今はまだ試行錯誤の真っ最中です。それでも常に挑戦する心を忘れず、より良い製品の提供をするためにこれからも伝統技術を継承しながらも独自の手法と精緻な技術をさらに磨き、真摯に製品作りに取り組んでいきたいと思っています。
そして何より創業者であった祖母、そして先代の父親、そして私へと受け継がれた『いつの日か甲冑で世界中を笑顔にしたい』との夢の実現を目指します。
OMOTENAHI Selection https://omotenashinippon.jp/selection/
ふるさと名品オブ・ザ・イヤー https://furusatomeihin.jp/index.php
「「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。」