神戸市では、臨海部における防災機能強化のため、2015年度より「南海トラフ巨大地震」に伴う津波対策を進めてきましたが、2022年度をもって対策が完了します。これにより、概ね1000年に1回と発生確率は低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす「南海トラフ巨大地震」に伴う津波(最大クラスの津波)に対して、既成市街地の人家部及び都心部における浸水被害を大幅に軽減し、大規模な被害を防ぐことができます。
- 1.津波対策事業の概要
対策の考え方 : 最大クラスの津波に対しては、ハード対策(粘り強い構造への強化)とソフト対策(避難)による「減災」を目標に対策を実施
事業期間:2015年度~2022年度
総事業費:約47億円
実施内容:既存防潮堤の粘り強い構造への強化 約14km(津波による防潮堤の被災が大幅に軽減され、市民のより一層の安全・安心を確保することができます)
対策の具体例
- 2.今後の取り組み
さらなる取り組みとして、津波発生時の鉄扉の迅速かつ確実な閉鎖に資する、鉄扉の遠隔操作化を2024年度の完了を目標に進めています。また、老朽化対策による防潮堤の機能維持など、引き続き、防災機能の強化に取り組んでいきます。