琵琶湖博物館所蔵資料の「北比良の石屋用具」(1112点)が、滋賀県の有形民俗文化財に指定されました。本資料は、昭和20年代まで大津市の北比良で行われていた石材業に関わる資料群で、当地の石材業の親方だった方から、琵琶湖博物館に寄贈されたものです。比良山麓の丁場から切り出された「比良石」は、琵琶湖岸の小屋で加工され、船で各地に運ばれました。これは花崗岩を長尺に加工したもので、各地の鳥居や石段などに用いられています。本資料群は、鑿と鎚を中心とした石工の伝統的技術を知る上でも貴重であり、近世期以来、当地で盛んに活動した石工の全体像を今に伝えるものとなっています。
2020年にリニューアルした琵琶湖博物館のB展示室では、かつての比良山麓における石の切り出しの様子を再現したジオラマも展示しています。
2020年にリニューアルした琵琶湖博物館のB展示室では、かつての比良山麓における石の切り出しの様子を再現したジオラマも展示しています。
滋賀県立琵琶湖博物館について
開館時間: 9:30 – 17:00(最終入館 16:00)
休 館 日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり。
観 覧 料【常設展示】
一般 800 円、高校生・大学生 450 円、小学生・中学生無料
※ 現在は、水族展示室が臨時閉室していますので、下記料金となって
います。詳しくは、ホームページをご覧ください。
一般 550 円、高校生・大学生 300 円、小学生・中学生無料
琵琶湖博物館は、湖をテーマにした博物館としては日本最大規模の琵琶湖畔に建つ博物館です。「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の生い立ちや人と自然との関わりについて家族で楽しみ体感しながら学べる展示が特徴です。