環境負荷が小さくサステナブルな天然繊維として注目される産業用ヘンプを扱うFyberXへの出資について

この記事は約4分で読めます。
 豊島株式会社(代表取締役社長:豊島半七、名古屋市中区)は、自社が運営するCVCを通して、米国バージニア州でオーガニックな産業用ヘンプを扱うFyberX(CEO:Ben Young、USA)への出資を行いました。

 豊島株式会社は、世界各地から原料・糸・生地の買い付けおよび販売や、最終製品の企画から生産まで一連のプロセスを手掛け、ファッション産業のあらゆる過程において総合的に事業を展開しています。また、5GやICTが普及しSociety5.0が推進される世の中において、当社が社会へ貢献できることを模索し、2017年よりCVCファンドから最新テクノロジーを保有するベンチャー企業へ出資を行っています。

 米国連邦政府は、米国2018農業法(2018 Federal Farm Bill)の中で、THC濃度0.3%以下の大麻をヘンプと定義し、ヘンプの管轄を麻薬取締局から米国農務省に移すとともに、産業用ヘンプの栽培を合法化しました。環境負荷が小さくサステナブルな天然繊維として産業用ヘンプが注目されている中、大手グローバル調査会社フォレスター・リサーチ社が実施する最新の調査によると、世界の産業用ヘンプ市場規模は2021年には41億3,000万米ドルと推定され、2022年から2030年にかけて16.8%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されています。
 2018年に米連邦政府がヘンプを合法化して以来、FyberXは米国でヘンプを栽培する契約農家を組織化して最新の農業IoT技術とトレーサビリティ技術を提供し、米国産オーガニックヘンプとして取り扱いを始めています。

 今回の出資を通じて両社が協業し、次世代に向けた新しい天然繊維を豊島のネットワークを通じて普及させていくことで、持続可能なファッションの未来へ貢献していくことを目指してまいります。

■FyberX CEO BenYoung氏 コメント
「豊島からの出資は、当社のビジョンと技術が市場のニーズと一致していることを証明するものであり、非常に名誉なことだと考えています。」

■豊島株式会社のCVCについて
弊社は、“IoTですべての人とものがつながる世界に向け、社会の課題を解決し、ひとりひとりの快適な生活を実現する”ことを目指しています。2017年にCVCを発足し、最新のテクノロジーを保有する企業や次世代の環境素材を開発する企業など、幅広い分野のベンチャー企業の皆様と、出資を通して共にその実現に向けたサービスや商品の開発を進めています。
これまでの事例として、ウェルネス関連事業を展開する株式会社TENTIALと疲労を軽減するリカバリースリープウェア「BAKUNE」の開発や、AI技術によって表面的な情報だけではなく、見えない領域のデータを可視化するAIQ株式会社とアパレル企業への商品提案やソーシャルメディアの運営サポートなどがあります。

 

■ FyberX
2018年に米連邦政府がヘンプを合法化して以来、米国で契約農家を組織化して最新の農業IoT技術とトレーサビリティ技術を提供し、米国産オーガニックヘンプとして取り扱いを始めています。また、他社にはない二次加工技術を有しており、産業用ヘンプを改質し風合いを変えることで、幅広い用途へ広げていくことを可能にしています。
https://fyberx.eco/

 

ライフスタイル提案商社
■豊島株式会社

1841年創業。180年を超える実績を礎として、時代の変化に応じて事業領域を拡大。グローバルな原料手配から最終製品の企画・生産管理・納品まで、ファッション産業のサプライチェーンを総合的に担います。また持続可能なライフスタイルを提案する企業として、Society5.0の社会に向かってサステナブル素材や機能的な商品の開発を進めるとともに、テックベンチャーへの投資や提携を通じてインフォメーション・テクノロジーを活用したサービスの提供を進めて参ります。
2019年より「MY WILL(マイ・ウィル)」をステートメントとし、当社の姿勢を打ち出しています。
https://www.toyoshima.co.jp/

 

タイトルとURLをコピーしました