一般財団法人川村文化芸術振興財団(理事長 川村喜久)では、ソーシャリー・エンゲイジド・アートに対する支援助成事業を2017年に開始し、今回2023年度は6回目の公募と審査を行いました。
2023年度は、昨今の時代の中で多種多様な社会課題の意識が高まり、ソーシャリー・エンゲイジド・アートを通じて戦争や平和に対するテーマ、国境や移民に注目するテーマ、環境汚染に関するテーマなどを取り上げるプロジェクトが日本国内外から47件(海外6件、国内41件)の応募がありました。今回選ばれたプロジェクトは、このような現代社会に目を向けテーマ設定された6つの多様なプロジェクトが応募の中から採択されました。2023年度は助成対象の当該プロジェクトを実施するためのプロトタイプ(事前ワークショップ、試作、レクチャー、映像等)も含め、2023年度に発表していただきます。
コミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社会モデルの提示や構築を目指す日本国内で実施されるソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトがより活発化していくことを願います。
本プレスリリースはこちらからPDFファイルをダウンロード頂けます。
https://prtimes.jp/a/?f=d52910-20230313-50bf7de701a6c6c14be7d8847efb6fc8.pdf
■2023年度助成贈呈式を開催
助成団体6団体による、採択プロジェクトのプレゼンテーション、審査員による所感・コメントも発表されます。
授賞式にはオンラインで参加する受賞者もいます。
日程/2023年3月20日(月)14:30-16:00
場所/国際文化会館(東京都港区六本木5‐11‐16)
参加者/助成受賞団体(オンライン参加含む)、審査員、当財団理事長及び理事
プレス限定:贈呈式への取材を希望される方は、当財団までお申し込みください。
《採択プロジェクト》
※助成額:50万円〜150万円/件 総額400万円
飯山由貴「わたしたちとあなたたちの芸術の作りかた」
小鷹拓郎「越境するモキュメンタリー」
OMP+As「平和資料館とアーティスト」
胡宮ゆきな「Re-heat and Reborn」
ハイドロブラスト「“日本一海洋プラゴミが流れ着く” 対馬で漂着ゴミを素材にソーラーカヤックを作るプロジェクト」
Bady Dalloul「Inner Child」
(順不同)
■審査員
工藤安代(NPO法人ART&SOCIETY研究センター 代表理事)
近藤健一(森美術館シニアキュレーター)
清水知子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)
相馬千秋(NPO法人芸術公社代表理事、アートプロデューサー)
藤井光(アーティスト)
■一般財団法人川村文化芸術振興財団 ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成について
一般財団法人川村文化芸術振興財団は、文化芸術により人々の創造性や表現力を育み、よりよき社会の構築を目指すために 2017年2月15日に設立されました。当財団は優れた能力を有する芸術家に対し活動を支援し、これまで培われてきた文化芸術を継承、発展させ、独創性のある革新的な文化芸術の創造を促進することを目指します。本助成事業はコミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、より良い社会モデルの提示や構築を目指す国内のソーシャリー・エンゲイジド・アートのプロジェクトに対して、毎年採択しています。助成対象は門戸を広げて年齢・国籍不問とし、海外からの応募も積極的に受け付けています。