タイにおいてEGAT社と脱炭素に資する検討を開始

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 IHIは,タイ国営電力会社Electricity Generating Authority of Thailand(以下「EGAT社」)と,バッテリーエネルギー貯蔵システムの構築などの脱炭素に資する各検討を行うべく,このたび覚書を締結し,経済産業省主催のアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)官民投資フォーラムに合わせて発表しました。

本覚書に基づき,両社は太陽光発電の増加等に伴い予想される電力系統の不安定化に備え,タイ国内およびEGATグループの取り組み地域における,バッテリーエネルギー貯蔵システムの適用可能性について調査するほか,既存火力発電所におけるバイオマスやアンモニアなどへの燃料転換の可能性を検討します。IHIは,主に各適用技術の利点の整理や導入時の課題などの整理を行い,EGAT社と共同で,同社の各拠点に導入した場合の適用可能性について整理を行います。

タイでは2065年のCO₂ネットゼロを目指して,2030年までにCO₂排出の40%削減という中間目標を設定しています。両社は本目標達成に向けた施策の検討と具体化を進めるため,本覚書を締結しました。

今回初めて開催されたAZEC官民投資フォーラムでは,当社代表取締役社長 井手 博より,AZECの構想実現に寄与する,燃料アンモニアサプライチェーン構築への当社取り組みを紹介しました。本構想では,アジア地域の実態に即した脱炭素政策と経済成長の両立が掲げられており,IHIは本検討を通して,タイにおける脱炭素の推進と,質の高いインフラ提供によるグローバルな環境負荷の低減に貢献してまいります。

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