この度、兵庫県神戸市立西代中学校で「『特殊詐欺対策と健康』特別教室in西代中学校」が開催され、特別防犯支援官の伍代夏子氏、NMB48新澤菜央氏、佐月愛果氏が出演しました。
- イベントレポート
■伍代支援官「家族だけでなく地域の絆も大切です」
特別教室の最後にメッセージとして、伍代支援官は「特殊詐欺の被害に遭った高齢者の方は、“自分には関係ない”、“自分は騙されない”と思っていた方がほとんどです。しかし、相手は騙しのプロなので、電話で話をしますと、言葉巧みに騙されてしまいます。そのため、皆さんには、自分のご家族、特におじいちゃんやおばあちゃんに、 “知らない人からの電話は出ないでね!”、“電話でお金の話が出たら詐欺だよ!”と日頃からコミュニケーションを取って伝えてあげてください。また、家族だけでなく地域の絆も大切です。皆さん全員の力で特殊詐欺の被害に遭わないようにしましょう!」と述べました。
■新澤支援官「“それ詐欺じゃないですか?”と声を掛けてあげてください!」
詐欺手口の中で中学生でも被害に遭う可能性がある『架空料金請求詐欺』について、新澤支援官は「未成年の皆さんでも購入しやすいコンビニなどで売っている電子マネーですが、特殊詐欺の犯人はそれを利用して、お金の支払いをするように要求してきます。ゲームなどの課金で電子マネーを利用することはあっても、インターネット等で有料の動画を見た際の支払いに電子マネーを利用することは絶対にありません!また、コンビニなどで高齢者の方が電子マネーをたくさん購入している姿を見たら、特殊詐欺の被害に遭っている可能性が高いため、その高齢者や店員に“それ詐欺じゃないですか?”と声を掛けてあげてください!」と架空料金請求詐欺に騙されないための注意点を伝えました。
■佐月支援官「興味本位や簡単な気持ちから犯罪組織に引き込まれてしまいます」
未成年などの若者が特殊詐欺加害者になってしまうことについて佐月支援官は、「皆さんが利用するTwitterといったSNSに“荷物を受け取り運ぶだけ”や“高額報酬”などと投稿されるいわゆる『闇バイト』には特に注意が必要です。昨年、闇バイト等から特殊詐欺の犯罪グループに引き込まれ、特殊詐欺の犯行に加担し、逮捕された中学生もいます。興味本位や簡単な気持ちから犯罪に手を染めないよう、皆さんも気をつけてください!」と注意を呼び掛けました。
また、生徒から「詐欺グループそのものを減らす取り組みがあれば教えてほしい。」という質問があった際、佐月支援官は、「取り組みは大きく3つあります。1つ目は、詐欺の被害に遭わないように、家族、地域で声を掛け合うこと。2つ目は、闇バイトなどの犯人グループからの誘いに乗らないこと。そして3つ目は、自宅に設置している固定電話を防犯機能が付いた電話機に変えることです。詐欺グループが詐欺をしたくてもできないようにすることが、詐欺グループそのものを減らす取り組みになります。」と今やるべき対策を伝授しました。
■代表生徒が特殊詐欺について作文を発表
イベント後半に、代表生徒が「どうすれば特殊詐欺被害を減らすことができるのか?」について発表しました。特殊詐欺の状況と、今すべき対策や思いについての発表を聞いた伍代支援官は、「非常に詳しく調べて考えてきてくれてとても嬉しいです。特殊詐欺について知らない若い人が多いので、皆さんのように調べて対策すること、家族に伝えることをしてほしいです。高齢の方は1人だと正しい判断ができなくなって詐欺に遭いやすくなるので、家族に目を向けて詐欺から守ってあげてください。」と感想を述べました。
- 開催概要
■催事名 : 『特殊詐欺対策と健康』特別教室 in 西代中学校
■実施日 :2023年2月17日(金)
■実施会場 :神戸市立西代中学校
■出席者 :特別防犯支援官 伍代 夏子 氏
〃 NMB48 新澤 菜央 氏
〃 〃 佐月 愛果 氏