このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「陸養プロジェクト2022」発表・出荷の授業
・日程:2023年2月1日(水)10時45分~12時25分 【発表資料作り】
2023年2月6日(月)13時50分~15時30分 【発表・出荷】
2023年2月13日(月)13時50分~14時35分 【出荷先からの感想を共有】
・開催場所:大阪府堺市立東深井小学校(大阪府堺市中区深井水池町3214)
・参加者:5年生 119名
・講師:NPO日本養殖振興会 代表理事 齊藤浩一 氏
- 生産者としての想いを話し合う
2月1日(水)に開催した「発表資料作り」の授業では、作業に入る前に、まず講師の齊藤先生から養殖やセリについてのお話をお聞きし、このあとの「出荷」からどのような流れでお魚は私たちの食卓に届くのかを改めて学びました。これまでの活動を振り返った後、グループに分かれて「生産者として消費者に伝えたいこと」をテーマに意見を出し合い、次回の授業で発表するための資料を作りました。話し合う過程では「生産者には色々な工夫や苦労があるから、大事に食べてほしい」「毎日育ててきたので味わって食べてほしい」「育てる難しさを知ってほしい」「食べられるありがたみを感じてほしい」などの意見が出ました。生産者の立場で様々なことを学んできたからこそ出てくる「消費者に伝えたいこと」をみんなで真剣に話し合う姿が印象的でした。
- 自分たちで養殖して実感した「いのちへの感謝」
2月6日(月)は、ついに「出荷」の日です。その前に、前回の授業で考えてきた「消費者に伝えたいこと」をグループで発表しました。「大切に、おいしく、味わって、残さず食べてほしい」「ヒラメや生産者に感謝して食べてほしい」「食べられることはあたりまえじゃない」など、生産者として大切に育ててきたからこその想いを形にすることができました。発表のあと、齊藤先生にヒラメを締めていただき、漁港見学の特別授業でお世話になった岡田浦漁業協同組合へと運ばれました。
- 参加した児童や協力者からの声
授業に参加した児童からは、「もっとヒラメを大きく育てたかった」「生き物を育てることはとても大変だとわかった」「育ててきた人の気持ちをわかって食べてほしい」などの感想がありました。また、2月13日(月)に、出荷先である岡田浦漁業協同組合の方からは、ヒラメを試食していただいた際の様子をビデオレターで頂き、「とても美味しい。一生懸命育てたことがよく伝わってきた」と児童へのメッセージをいただきました。自分たちが一生懸命育てたヒラメを美味しく食べてくれている様子を見て、児童たちは達成感を感じられた様子でした。
<団体概要>
団体名称:”陸養”プロジェクト実行委員会
URL: https://rikuyou.uminohi.jp/
活動内容:「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足 。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
URL:https://npojco.org/home/
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/