- 「高専GIRLS SDGs × Technology Contest(高専GCON2022)」とは
高専GCON2022とは、SDGsの視点を取り入れた社会実装教育の一環として開催された高専生向けのイベントです。参加学生は、SDGsへの理解を深めるとともに、日頃の研究や学習をSDGsの観点から社会課題の解決にどうつなげられるのかを考えます。
高専制度創設60周年を記念した今回の第1回大会では、「SDGsを中心としたさまざまな社会課題の解決に向けた技術開発・アイデアの提案」をテーマに、(1) SDGsへの理解 (2) イノベーション視点 (3) 実現可能性 の3つの視点から審査が行われました。
全国の国公私立高専から90チームがエントリーし、書類審査により上位23チームが残り、さらに面談による審査で本選に進出する10チームが選出されました。本選は令和5年1月15日(日)に日経ホールで開催され、本選出場を果たした10チームによるプレゼンテーションが行われました。
- 沖縄高専チーム「パイナッポー🍍」の活動内容
チーム「パイナッポー🍍」は、生物資源工学科と情報通信システム工学科の学生から結成されたチームです。異なる分野の強みを生かし、AIとドローンを基盤とするレジエントリ(強靭)な農業の実現に向けた社会実装というSDGs目標に取り組んでいます。
本チームが目指すのは、気候変動にレジエントリな農業の実現です。パイナップルの生育情報をドローンとAIで取得して「見える化」し、収穫量や収穫日を予測可能にするデジタル圃場を構築することが提案されています。このように、農業技術とデジタル技術の統合を通じて農業のDX化を推進することにより、従来の3K労働(きつい・汚い・危険)のイメージから、新3K(効率的・強靭・稼げる)に一新することを目標としています。
- 渡具知名護市長への受賞報告を行いました
2月13日(月)、本校の地元である名護市へ文部科学大臣賞の受賞報告を行いました。渡具知武豊名護市長からは学生チームに対し、「パイナップルの生産量が全国でもトップクラスとなる名護市で、若い学生たちが問題を自ら発見し、技術をもって解決を目指す取り組みが素晴らしい。今後の活躍に期待しています。」と激励の言葉が贈られました。
- 今後の活動
チーム「パイナッポー🍍」では、現在、AIとドローンを用いたパイナップルの出蕾日の検出を行っています。品種の違いや光の当たり方によって検出精度が左右されるため、ドローンが飛ぶ高さ(6m)の画像と接写画像(1.2m)を組み合わせ、精度向上に取り組んでいます。
パイナップルでの成果をモデルケースとし、今後はマンゴーの開花を検出するAIの開発を予定しております。
- 沖縄工業高等専門学校について
沖縄工業高等専門学校は、平成16年(2004年)に最も新しい国立高専として、辺野古の青い海を臨み、やんばるの森を背にする自然豊かな地に創設されました。間もなく創立20周年を迎える沖縄高専は、創設以来一貫して『人々に信頼され、開拓精神あふれる技術者』の育成に邁進してまいりました。本校には実験・実習からスタートし、最終的に論理まで理解させる教育方法を基盤とし、最先端の研究・教育設備を駆使して、日本産業のイノベーションをけん引する技術者を育成する未来志向型教育プログラムを整えています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校
所在地:沖縄県名護市辺野古905番地
校長:佐藤 貴哉
設立:2004年
URL:https://www.okinawa-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
◆本リリースに関するお問い合わせ先
独立行政法人高等専門学校機構
沖縄工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:0980-55-4003
e-mail:ssoumu@okinawa-ct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/