スイスの高級クロックメゾン・レペの「タイムファスト」が進化を遂げ、2シーターの「タイムファストII」が誕生。2つの独立したムーブメントが搭載された美しいクロックコレクション「キネティックスカルプチャー(動く彫刻)」が完成しました。
レペの「タイムファスト」コレクションはヴィンテージのレーシングカーにインスパイアされ、2019年にリリースされました。曲線的で滑らかなスタイリングとレペのラグジュアリークロックの技術が融合したデザインが人気を得ています。
「タイムファストII」は、長距離カーレースの黄金期を迎えた1960年代の官能的なデザインの二人乗りレーシングカーをイメージし、2つのムーブメント(時刻表示と機械操作)を搭載した、「タイムファスト」に継ぐ、コレクションです。
ボディ 素材
「タイムファストII」は本物のレーシングカーのようなH型シャーシにボディが搭載されています。ボディには1960年代のレーシングカーと同じアルミを採用しています。当時のアルミは、現代のカーボンファイバーのようなハイテクの素材で、優れた軽量性、制動距離の短さ、コーナリングの速さなど、スポーツカーに求められる要素を備えていました。
3本スポークのステアリングホイールは、実車同様のデザインで丁寧に作り込まれ、タイヤには厳選された発砲コンパウンドを使用して、地面と接触した際の実車のタイヤの変形を再現しています。
クロックムーブメント
「タイムファストII」には2つのムーブメントが搭載され、それぞれ独立した駆動装置となっています。
1つのムーブメントはコックピットに搭載されており、時刻を表示します。エンジン上部にあるデュアルキャブレターのフィルターに取り付けられたステンレススティール製ディスクが回転して時・分が表示されます。ムーブメントは8日巻で運転席のヘルメットの中にある2.5ヘルツの脱進機によって制御され、助手席のシートから見えるメインスプリングを動力源としています。
もう1つのムーブメントは、エンジンの動力に使用されます。ダッシュボードのキーを回すとエンジンが始動し、V8エンジンのピストンが上下します。このしくみは、時刻の動きとは完全に独立しています。
操作
運転席にある手動のギアレバーで、時間表示用ムーブメント巻き上げ、エンジン回転用ムーブメントの巻き上げ、またはニュートラルのいずれかを選択することができます。
適切なギアチェンジを選択し、タイヤを後方に引き戻す(プルバック)ことで、巻き上げを行うことができます。
スペック
ブランド:
LE’PEE 1839 (レペ)
モデル:
TIME FAST II (タイムファストII)
リファレンス:
74.6011/194(ブルーにホワイトストライプ)/74.6011/164(レッド)/74.6011/184(ホワイトにブルーストライプ)/74.6011/134(グリーン)/74.6011/114(シルバー)
限定数:
各色 世界限定99台
サイズ:
長さ450㎜x幅189㎜x高さ120㎜、重量4.7kg
ムーブメント:
階層型機械式ムーブメント 自社製キャリバーL’epee 1839 1855 MHD 2.5Hz/18,000bph 26石、パワーリザーブ8日間
機能:
回転ディスクによる時・分表示、ステアリングホイールを反時計回りに回転して時刻設定、後輪タイヤを後方に引き下げ(プルバック)して巻上げ
素材:
真鍮(パラジウムメッキ)、ステンレススティール、アルミニウム
仕上げ:
ムーブメント/ポリッシュ、サテン、サンドブラスト仕上げ、リム/ポリッシュ、サテン仕上げ、ボディ/ラッカー仕上げ
価格:
税込 8,580,000円(本体 7,800,000円)
発売時期:
2023年2月
スイスの高級クロックメゾン「レペ(L’EPEE)」
1839年フランス・ブザンソン近郊のサント・スザンヌにて創業し、現在はスイス・ジュラ地方のデレモンに拠点を構えています。創業以来、卓越した技術と伝統を重んじつつも常に新しいものを取り入れていく柔軟なスタイルで世界中にその愛用家が多くいます。
かの有名なヨハネ・パウロ二世もレペの時計をこよなく愛したとされており、机上にはレペのキャリッジクロックが置かれていました。
エリザベス二世女王戴冠50周年の記念クロックではレペ社が製造元として指名、またコンコルド旅客機の機内時計にも採用されるなど、世界的な評価を得ています。
近年はラグジュアリーメゾンとの共同制作やECALの若手デザイナーを起用するなど、毎年魅力ある新製品を発表し続けており、世界中のセレブから愛されている高級クロックブランドです。
お問い合わせ:
株式会社ムラキ 時計部 TEL:03-3273-0321