- 現在の利用状況
清水建設は、建設業界のリーディングカンパニーとして、現場管理業務の効率化を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進しています。作業日報や作業指示書、安全環境日誌といった現場で大量に発生する帳票類のデジタル化を通じて、現場の管理業務の生産性向上を実現するためにワークサイトの全現場導入に至りました。
現在、ワークサイトは、日々2,000人を超える作業員が働く超大規模現場から中小規模現場まで、現場の規模を問わず様々な施工現場で活用されています。また、メイン機能である作業登録のみならず、揚重搬出入管理、安全巡視指摘等のサブ機能もフル活用しながら、日々の施工管理の効率化・改善を進めています。
また、ワークサイト上に登録したデータは、清水建設社内の基幹システムと連携することで、集計・分析に活用されており、働き方改革やCO2排出量の把握など経営課題の把握と意思決定の一助となっています。
- 全現場導入を実現できた要因
1.「グリーンサイト」との連携:
グリーンサイトは清水建設の全現場にすでに展開されているため、グリーンサイトに登録されている現場情報・企業情報・作業員情報等をシームレスに連携でき、ワークサイトの初期設定をスムーズに行うことができました。
2.「通門管理システム」との連携:
すでに現場展開されている通門管理システムの顔認証入退場データ履歴を連携することによって、現場での出面確認が作業確認と同時にリアルタイムでできるようになり、本社・支店・現場でのデータ利活用が効率化されました。
3.清水建設本社DX推進部門と支店による密な支援体制の構築:
現場単位で異なる利用シーンや運用に配慮した導入支援体制を構築し、社内標準化できるところは集約を行い、入力項目や帳票のカスタマイズにて調整しました。それにより、従来の運用から大きく変更することなく移行できました。
- 評価・期待いただいているポイント
1.初期設定がスムーズに進むなどグリーンサイトとのデータ連携によるメリットが大きく、今後もグリーンサイトからのデータ連携による機能拡充といった将来性に期待が大きい。
2. CCUSへ就業履歴の連携も可能であるグリーンサイトの通門管理システムとワークサイトが連携することにより、現場単位の労務の集計がほぼ自動化できる。
3. 作業の予定実績、揚重機稼働データを連携できるため、本社・支店・現場での後工程での集計・分析に活用できる。
4. 作業の予定実績の承認機能や竣工後のアーカイブ機能によって証跡を長期保管できるため、ペーパーレス化促進へつながることを期待している。
5. 作業間連絡調整業務だけでなく、KY活動など施工現場における多様な業務や、稼働集計などのバックオフィス業務まで、幅広い領域への拡張性が期待できる。
- 今後の方針について
今後は、グリーンサイトとワークサイトのデータ連携をさらに強化することで、安全周辺業務の高度化につなげ、施工管理業務プロセス全体の効率化およびDX化を推進していく予定です。また、全現場において作業の予定実績管理、承認等をワークサイト内で完結することで、ペーパーレス化を促進していきます。
- 現場施工管理サービス「ワークサイト」とは
建設現場で実施される施工管理業務の生産性向上を、デジタル化を通じてサポートするサービスです。パソコン、タブレット、スマートフォンなどから時間や場所を問わず作業内容を入力・確認でき、会議の場ではリアルタイムに編集・共有ができます。「グリーンサイト」から現場情報や企業情報、作業員情報が自動で連携されるため、入力の手間を大幅に削減できるほか、履歴の複製や予測変換などの入力補助機能も充実しており、現場における業務負担の軽減に貢献します。また、作業予定や作業実績に関する人数・時間・人工等施工プロセスにおける重要データを収集・一元管理することができ、経営効率の向上にも貢献します。
https://www.worksite.kensetsu-site.com/
※「グリーンサイト」「ワークサイト」は株式会社MCデータプラスの登録商標です。
※その他記載されている会社名・商品名などは、各社の商標または登録商標です。
- 会社概要
商号 :株式会社MCデータプラス
代表者 :代表取締役社⾧ 瀧田晃一
所在地 :東京都渋谷区恵比寿一丁目18番14号 恵比寿ファーストスクエア7階
事業開始日 :2015年7月1日
事業内容 :建設クラウド事業、リテイルクラウド事業
資本金 :309,706,800円
URL :https://www.mcdata.co.jp/
- サービスに関するお問い合わせ先
株式会社MCデータプラス 建設クラウド事業本部
TEL:0570-020-233
- 報道関係者様からのお問い合わせ先
株式会社MCデータプラス 経営管理部 経営企画チーム 広報担当
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