メイン会場のひとつとなるデザイン・クリエイティブセンター神戸(以下:KIITO)」では、昨年11月から12月にかけて神戸各地に滞在したアーティストへのインタビューやリサーチの様子を掲示するとともに、アーティストたちが街を散策する中で見つけた神戸のスポットを紹介します。
また、本プロジェクトのテーマである「人新世」に基づき、アーティストが発見した観光地に拘らない神戸市内の場所で、リサーチ結果に基づいた展示や、パフォーマンスを行います。
特設ページ:https://koberepublic-artproject.com/
- 「パブリックアート」をつくらずとも、「パブリック」に「アート」はすでにある
本プロジェクトは、メインキュレーターに森山未來を迎え、これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みとして、2022年9月にスタート。
『神戸の多様な“風景”、“場所”、“建物”がアートとなりうる』という考えのもと、様々な分野で活動するアーティストが、独自の視点やアプローチで、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘してまいりました。
リサーチ結果の公開期間となる2月22日(水)から3月19日(日)の間、アーティストの展示作品に加え、『パブリックアート」をつくらずとも、「パブリック」に「アート」はすでにある』というコンセプトに基づいた、様々なアウトプットを行います。
具体的には、神戸の発展を支えてきた新港地区の倉庫では三東瑠璃+大植真太郎による振付・演出のパフォーマンス作品「TOUCH -ふれる-」や、神戸市中央区内の様々な喫茶店を利用した岡田利規による作・演出の演劇「あなたが彼女にしてあげられることは何もない」など、アーティストのリサーチ結果を活かしたダンスパフォーマンス、演劇、音楽ライヴ、トークイベントなどを、神戸市内で活動を展開する人々や団体とコラボレーションし、各所で展開していきます。
- リサーチアーカイヴとARを用いた新しいパブリックアート
今回のリサーチで見出された100か所以上におよぶ神戸のスポットを、音声コンテンツとして編集し、その一部を神戸の街にARとして再配置します。期間中、神戸市内に設置する周遊拠点を起点に、専用アプリを使って、リサーチに参加したアーティストの視点で神戸の街を散策する、新しい周遊観光の試みを実施する予定です。
展示やパフォーマンスの詳細につきましては、本プロジェクトの特設ページにて、順次公開していきます。
特設ページ:https://koberepublic-artproject.com/
- 期間中の概要について
1:リサーチ結果の公開
開催期間:2023年2月22日(水)~3月12日(日) / 11:00-20:00
開催場所:KIITO 展示ホールB(兵庫県神戸市中央区小野浜町 1-4)
公開内容:参加アーティストへのインタビュー、リサーチを通じたレポート、神戸の街を散策する様子を記録した映像資料などを展示予定。
2:作品展示
開催期間:2023年2月22日(水)~3月12日(日)
平日:15:00-20:00 土日祝日:13:00-20:00 2月22日〜24日:13:00-20:00
開催場所:KOBE Re:Public Art Project特設会場(神戸市中央区新港町10-4) 他
※会場により時間が異なります。その他会場については特設ページにてご確認ください
展示内容:神戸の発展を支えてきた港湾倉庫をはじめ、神戸市内の各所にて、本プロジェクトのリサーチテーマである「人新世」に基づいた内容を展示します。作品詳細については、特設ページにて、順次公開していきます。
https://koberepublic-artproject.com/
3:パフォーマンス・公演
物理的な作品形式に固執しない、地域の風景、場所、建物等を活かしたパフォーマンスや公演を、実施します。
▶︎ TOUCH -ふれる-(パフォーマンス)
開催期間:2023年2月22日~2月24日(14:00-20:00)
開催場所:KOBE Re:Public Art Project特設会場(神戸市中央区新港町10-4)
大正15年に建てられた巨大倉庫は、日本の貿易を支えてきた歴史的建造物であるが、取り壊しが決まっています。今回、“時”の記憶を孕む巨大な倉庫空間で、風をテーマとするダンスの上演を行います。
本プロジェクトのメインキュレーターである森山未來が、昨年2月に、三東瑠璃、大植真太郎と共同製作し出演した作品を、今回森山氏はプロデューサーに立ち位置を変えて、神戸在住の若手ダンサーも起用し、リ-クリエイションしています。
振付・演出・出演:三東瑠璃、大植真太郎、nouseskou
音楽:内田輝
アンサンブルダンサー:金愛珠、秋田乃梨子、川崎萌々子、楠田東輝、小松菜々子
衣装:YANTOR
シューズ提供:アシックスウォーキング
舞台監督:大田和司 照明:三浦あさ子 音響:西川文章
制作協力:NPO法人DANCE BOX
※無料でご覧いただけます
※公演スケジュールに関しては、特設ページをご覧ください
https://koberepublic-artproject.com/
▶︎ あなたが彼女にしてあげられることは何もない(演劇)
開催期間:2023年2月24日(金)、25日(土)、26日(日)、3月4日(土)、5日(日)
開催場所:神戸市中央区の喫茶店
営業中のカフェの一席で、天地創造や地球の歴史を巡る物語をひとり言のようにつぶやきつづける女を、窓越しに観劇する喫茶店演劇。都市の一部として気に留めていなかった情景や隣人、自分自身さえも、明日には誰かを脅かす存在になり得るかもしれない、という都市と現代社会か孕む危うさを縮図のように提示する作品です。
今回は、2015年初演のチェルフィッチュ『あなたが彼女にしてあげられることは何もない』を、神戶を代表するカルチャーである、元町や南京町の喫茶店を舞台に、俳優の片桐はいりとともにリクリエーションします。
作・演出:岡田利規
出演:片桐はいり
喫茶店監修:喫茶ポエム(山崎俊一)
※無料でご覧いただけます
※公演スケジュールに関しては、特設ページをご覧ください
https://koberepublic-artproject.com/
展示やパフォーマンスの詳細につきましては、本プロジェクトの特設ページにて、順次公開していきます。
特設ページ:https://koberepublic-artproject.com/
- 「KOBE Re:Public Art Project」について
エイベックス・エンタテインメント株式会社が神戸市より受託し、これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みです。メインキュレーターに森山未來を迎え、2022年9月にスタートしました。
様々な分野で活動するアーティストが、神戸市内のアーティスト・イン・レジデンスに一定期間滞在し、テーマである『人新世』に基づいて散策(リサーチ)しながら、アーティストによる視点やアプローチから、地域に新しい価値を生み出し、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘することを目的としています。
▶︎ リサーチ活動について
2022年11月から12月にかけて実施した、アーティスト・イン・レジデンスの仕組みを活用したリサーチ活動では、現代美術作家をはじめ、建築家、音楽家、写真家、ダンサー、料理人、演出家など、様々な分野で活動するアーティストが、神戸各地に滞在し、地元をよく知るコーディネーターとの散策や、地域の魅力や課題について対話などを行うことで、神戸にひそむ魅力的な資源(ヒト、モノ、コト、バショ)の数々に、アーティストの新たな視点を掛け合わせ、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘する貴重な機会となりました。
▶︎ エイベックスについて
エイベックスは、音楽、アニメ・映像、デジタル・プラットフォームの3つの主要事業を展開する日本最大級のエンタテインメント・カンパニーです。東京、北京、シンガポール、ロサンゼルスなどに拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。企業理念である「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能とともに世界に感動を届ける。そして、豊かな未来を創造する」のもと、「Really! Mad+Pure」をタグラインに掲げ、多様な地域・分野で“愛される”IPの発掘・育成を目指しています。
なお、本プロジェクトは、エイベックス・エンタテインメント株式会社が神戸市より受託した、パブリックアートによる観光誘客事業「KOBE Re:Public Art Project」となります。