多くの方にご関心をお寄せいただき、世界各地から1,700名以上の参加登録をいただきました。国際的な議論をリードする専門家から、カーボンクレジット市場やCCS事業由来のクレジット方法論に関する最新の知見や今後の見通しに関する講演をいただき、様々な意見交換がなされました。CCS事業によるカーボンクレジットに関する議論を包括的に取り上げ、かつ、個別の制度の要件や将来展望を共有する国際ワークショップはこれまで例がなく、参加者からはASEAN、ひいては世界の議論をリードする先進的な取り組みであるとの評価をいただきました。なお、本取り組みは日本政府の「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)」(注1)及び「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想」(注2)の推進に貢献するものです。
JOGMECは引き続き、CCS事業の社会実装に向けた取り組みを推進し、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
(注1)梶山経済産業大臣(当時)が「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)」を新たに表明しました(経済産業省ホームページ)
https://www.meti.go.jp/press/2021/05/20210528007/20210528007.html
(注2) [PDFのアイコン] アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想に関する共同発表(外務省ホームページ)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100420414.pdf
■ ワークショップの議事概要
1)1日目
登壇者 | 経済産業省、JOGMEC、IETA、三菱総合研究所、Global CCS Institute |
内容 | カーボンクレジット市場全体動向、ハイレベルクライテリアの紹介、世界各地のCCSカーボンクレジットスキーム、 CCS分野におけるパリ協定6条動向の影響、二国間クレジット制度(JCM)における取組、JOGMECのCCS推進の取り組み |
2)2日目
登壇者 | JOGMEC、Perspectives Climate Group、 American Carbon Registry、Verra、CCS+ Initiative, Northern Lights JV、South Pole |
内容 | 方法論開発の現況(American Carbon Registry、Verra、CCS+ Initiative)、Northern Lightsプロジェクトの事例紹介、CCSによるカーボンクレジットの活用拡大の可能性 |
なお、講演資料、講演動画は、後日以下のJOGMECイベントページに掲載いたします。
経済産業省・JOGMEC・IETA共催ワークショップ「世界のカーボンクレジット市場とCCS —ASEANの脱炭素化に向けて—」のご案内
https://www.jogmec.go.jp/news/event/event_k_10_00070.html
■ 参考
CCS事業の技術対応事項及びCO2削減量算定のための「CCSガイドライン(初版)」の公表について(2022年5月30日)
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00024.html
インドネシア陸上油田におけるCO2圧入(CCUS)の実施について(2022年8月31日)
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00039.html
世界初の国際的な褐炭水素バリューチェーン構築を日豪共同で推進~CCS事業参画によってクリーン水素製造に不可欠なCO2の処理に貢献~(2022年1月21日)
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_01_00005.html
vol.8 法改正で何が替わる?新たにCCSや水素に挑む「新生JOGMEC」(JOGMEC NEWS PLUS)
資源ミライ開発(CCS推進事業) [新規ウィンドウで表示します]ews/event/event_k_10_00070.html
https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol08.html
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00079.html?mid=pr_230202