身近な海とそこに暮らす生き物や漁業について学ぶ​​“陸養プロジェクト2022” 第3回特別授業「福島県の漁業と海の環境問題​​」を開催

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“陸養”プロジェクト実行委員会は、2023年1月18日(水)に東北最大級の楽しく学べる体験型水族館「アクアマリンふくしま」から講師を招き、福島県の郡山ザベリオ学園小学校にて特別授業を開催。陸上養殖体験と平行し、​​身近な海とそこに暮らす生き物や漁業、海の環境問題について学びました。
本プロジェクトは、「陸上養殖」の体験を通して水産資源の貴重さ、自分たちが住む地域の海の問題や命の大切さについて学んでもらう取り組みとして、今年度は東京都・千葉県・大阪府・福島県・富山県・愛知県の6つの地域の各小学校で実施しています。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

 

  • イベント概要

・開催概要 「陸養プロジェクト2022」第3回特別授業
・日程   2023年1月18日(水)13時40分~15時30分
・開催場所 郡山ザベリオ学園小学校(福島県郡山市大槻町字古屋敷102番地)
・参加者  5年1組・2組 各24名 合計48名​​
・講師   アクアマリンふくしま(公益財団法人ふくしま海洋科学館)
ゲストティーチャー 学習企画営業部指導主事 小豆畑 望さん、猪腰考敏さん
 

  • 福島の海に棲む魚と漁業のこれから

まずはじめに、アクアマリンふくしまの小豆畑さんから福島県の漁業についてのお話をお聞きしました。福島の海の魚がどんな場所に棲んでいて、それぞれどんな漁法で漁師の皆さんが獲っているかを、魚のはく製や実際に使われている道具を見せながら丁寧に解説してくださいました。また、年々漁獲量が減るなか、持続可能な漁業をするためには魚が育つ環境を守る必要があることも教えてくれました。さらに、魚市場で行われている「競り」を理解するために、入札の模擬体験も実施。魚が私たちのもとへ届くまでの仕組みも、楽しみながら知ることができました。

 

  • きれいな海と生き物を守ろう!

続いて、アクアマリンふくしまの猪腰さんが話してくれたのは「海洋ごみ」についてです。プラスチックをはじめとした人間が出したごみが、世界中で海の生き物を傷つけていること。また、このままいくと2050年には、海に暮らす魚よりも海に捨てられたプラスチックの量が多くなるという予想もあることを教えてくださいました。水族館から来てくださったゲストティーチャーのおふたりのお話を聞いて、児童たちは漁業や海の環境問題に強く関心を持ったようで、真剣な表情で授業を受けていました。

 

  • 参加した児童や先生からの声

アクアマリンふくしまの授業に参加した児童からは、「漁の道具や魚のはく製を初めて見て、漁の様子をリアルに想像できた」「自分たちが魚を食べられているのは誰かのおかげということがよく分かった。でも環境を汚しているのも人間だということが分かり、自分たちが何をしなければならないかを考えるきっかけになった」という声がありました。海とそこに暮らす生き物や漁業を身近に感じる体験を通して、水産業や海の環境問題について考えるきっかけになったようです。

<これまで開催した特別授業の概要>
●第1回 福島県水産資源研究所「いま、福島の海で起きていること」
開催日:2022年10月28日(金)
講師:福島県水産資源研究所 副所長 佐久間 徹さん
内容:研究所の取組み、福島の海の変化について、養殖施設の見学

●第2回 石巻専修大学理工学部「海と私たちをつなぐもの いのちの循環」
開催日:2022年12月14日
講師:石巻専修大学理工学部 教授 角田 出さん
内容:海と森と川の大切な関係、魚の養殖の研究、ヒラメのからだのしくみ

<団体概要>
団体名称  :”陸養”プロジェクト実行委員会
URL         : https://rikuyou.uminohi.jp/ 
活動内容 :「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。 
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足 。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。

 

※プロジェクト共催
団体名称 :NPO日本養殖振興会
URL         :https://npojco.org/home/
活動内容 :これからの日本を背負って立つ子ども達に、
この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。 

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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