■取組みの背景
ロート製薬、ユーグレナ社は、両社とも持続的な社会の実現を目指し、さまざまな領域で事業を展開しています。ロート製薬は2030年に向けたグループの総合経営ビジョン「Connect for Well-being」を掲げ、一人ひとりが身体も心もイキイキと過ごせるように、健康を軸にさまざまアプローチでの取り組みを行っています(*1)。そしてユーグレナ社も、2020年の創業15周年を機に「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、「人と地球を健康にする」ことを目指して事業展開を進めています(*2)。
ロート製薬とユーグレナ社は、両社がそれぞれ展開する事業において培ってきたノウハウ、強みを存分に活かし、さまざまな事業領域や研究開発においても協業を進めることで、持続可能な社会の実現を加速することができると考え、今般の資本業務提携に至りました。
業務提携の範囲は、ヘルスケア関連商品の企画及び販売連携、藻類を活用した化粧品原料や健康食品の共同研究、八重山地域やアジアにおける協業の検討等、様々な提携を進めてまいります。提携における成果は、具体化が進んだ段階で発表してまいります。
*1 https://www.rohto.co.jp/company/vision2030/
*2 https://www.euglena.jp/companyinfo/sustainability/
<ロート製薬株式会社 代表取締役社長 杉本 雅史 コメント>
当社は、沖縄で藻研究所を設立するなど藻類分野は今後更に多くのポテンシャルがある分野として研究を進めていますし、ユーグレナ社は優れた機能性成分を有し、サプリメントや化粧品などのヘルスケア分野においても多くの協業ができると期待しています。健康を土台とした経営という同じ想いをもつ同志としてもユーグレナ社との提携は楽しみです。環境分野においても、当社は化粧品市場にいち早く詰め替え容器を導入したり、2022年には人と環境に配慮したスマート工場を増設したり、持続可能な地球環境のために数多くの取り組みを推進しています。今回のユーグレナ社様のバイオ燃料を活用した環境への取り組みにも共感し、日本の環境事業をリードする会社との連携を進めていきたいと考えております。
<株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 コメント>
当社は、サステナビリティを軸に研究開発を進め、ヘルスケア事業やバイオ燃料事業等を展開して参りました。今回、エビデンスベースドな研究開発を進め、イノベーションを起こし続けている先輩企業であるロート製薬と取り組めることを大変嬉しく思います。両社の強みを掛け合わせることはまさに、SDGs17番「パートナーシップ」を体現できるものと考えており、「Sustainability First」の実現に向けて大きな一歩を踏み出せることへの期待に胸躍らせています。
■各社の概要
<ロート製薬株式会社について>
1899年に胃病蔓延という当時の健康課題から「胃活」を発売し創業。以来、「健康」を事業のコアバリューに据え、OTC医薬品やスキンケアを中心としたヘルス&ビューティー事業を軸に、機能性食品だけでなく一次産業やレストランなどの食事業、最先端のライフサイエンス研究を推進し、再生医療の領域にも事業を拡大しています。「健康」「美」「サイエンスに基づく高い品質」「一人ひとりが自律し、チャレンジを続ける企業文化」といった事業的強みや文化的特徴をベースに、すべての個人や社会の「Well-Being」に貢献していきます。https://www.rohto.co.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp