なお、国内では送配電会社との個別契約に加え、卸電力市場、需給調整市場、さらには容量市場での電力市場で運用してLAESの活用を実施していきます。当社は、今後需要の見込まれる蓄電市場を追求し、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献するエネルギー貯蔵設備を提供することで、電力とユーティリティの安定供給と脱炭素社会の実現に貢献していきます。
【商用実証の目的】
①設計・建設における法令・規格への対応
②日本の系統運営や電力需給市場への対応と合理化
③未利用冷熱の相互利用による効率改善・省エネ効果検証
本目的にそって、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの余剰電力を活用して充電し、電力必要時に放電することで、脱炭素および系統安定化に寄与するものです。
【LAES商用実証の概要】
【設備の概要】
・LAESシステム :クライオバッテリー™
・容量:4.99MW x 4時間貯蔵 (充電4MW)
・電力市場:①卸電力市場:2MW (最低負荷想定) ②需給調整市場:3MW ③容量市場:4.99MW
・建設予定地:広島県廿日市市木材港南12番20号
・運転開始予定:2024年(予定)
【広島ガスの概要】
・会社名:広島ガス株式会社
・設立:1909年
・本社所在地:広島市南区皆実町二丁目7番1号
・事業内容:ガス事業、ガス器具の販売、液化天然ガスの販売
(※1)【ハイビュー社の概要】
・会社社名:Highview Enterprises Limited
・設立:2005年
・本社所在地:英国 ロンドン
・事業内容:液化空気エネルギー貯蔵システムの技術開発設計
(※2)LAESシステムは、以下の3つのプロセスから構成されています。
① 充電:オフピーク時の電力または余剰電力を利用し空気液化設備を作動させ液体空気を生成。
② エネルギー貯蔵:液体空気は低圧で断熱されたタンクに貯蔵。
③ 放電:発生した高圧ガスがタービンと発電機を稼働し、電力を生成。