生活クラブ連合会 太陽光発電の収益による助成先とロゴを決定 庄内地域の持続可能なまちづくりへ活用

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生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は、2022年12月16日(金)、庄内自然エネルギー発電基金協議会臨時総会で、 「庄内自然エネルギー発電基金」の助成対象事業を決定しました。

 

 

■決定した助成先とロゴマークについて
これまで、基金は共同宣言協定5者がすすめる、農畜林水産物などの食料生産の振興を図る取組みや、酒田市と生活クラブがすすめる地域の定住、交流人口の増加に関する取組みなどに助成してきました。造成から3年目を迎えた2022年度は、より庄内地域の活性化に役立てることを目的に、助成先の一般公募を開始しました。

このたびの総会で、一般公募からは、来春オープン予定の「TOCHiTO」への入居予定者からなる6つの団体に決定し、人・もの・ことなどが交流する地域づくりに活用されます。共同宣言5者事業助成では、庄内地域での農業振興や環境保全などに取り組む4つの事業への助成を決定しました。

さらに、助成を受けた事業であることを示すためのロゴマークも決定しました。庄内地域の太陽光発電所の売電益による助成であることがわかるよう、太陽光パネルと太陽をモチーフにデザインしています。
 

 

 

庄内・遊佐太陽光発電所(山形県飽海郡遊佐町)庄内・遊佐太陽光発電所(山形県飽海郡遊佐町)

■これまでの経緯
2021年2月に発足したこの協議会は、酒田市に造成された「庄内自然エネルギー発電基金」を活用した取組みの一層の活性化と、助成事業などを実施するための機関です。当該基金は生活クラブグループ各団体とその提携生産者等がともに山形県遊佐町に建設した「庄内・遊佐太陽光発電所」の収益の一部を酒田市に寄附することで造成されたもので、持続可能な地域づくりのために活用するとしてきました。協議会メンバーは、山形県酒田市、同遊佐町、㈱庄内自然エネルギー発電、生活協同組合庄内親生会、生活クラブ連合会の5者で、2019年5月の「庄内・遊佐太陽光発電所」稼働時に同5者で締結した共同宣言協定書に基づいています。

 

■2022年度 庄内自然エネルギー基金助成先
【一般公募の事業助成】

団体名 事業内容
TOCHiTO入居予定者による「参加する暮らし」実現化検討プロジェクト  「参加する暮らし」実現化に向けての庄内の地域ニーズ・資源調査事業 
English Café 庄内 英語で楽しく会話するカフェイベント(English Café)を通じた国際交流 
TOCHiTOフードアクション 山形県産フルーツとハーブによるTOCHiTOブランドフード試作 
庄内文化を知り、都市部とつなぎ、子どもらに伝承するプロジェクト 移住者による庄内文化の都市部への発信と体験・習得・伝承事業
みんなのミシン・アイロン・掃除機から始めるシェアする暮らし検討プロジェクト 家電・スキル・(昔ながらの)知恵をシェアする暮らし検討事業 
TOCHiTOからはじめる「さかたオープンガーデン」プロジェクト TOCHiTO発「さかたオープンガーデン」展開事業

【共同宣言5者事業助成】

団体名/事業名 事業内容
TOCHiTOプロジェクト(酒田市)/ ナリワイプロジェクト推進事業 移住者向け住宅・地域交流拠点「TOCHiTO」を軸にしたナリワイ(生業)講座の実施、移住者のまちづくり活動への参画、地域の活性化
遊佐町 / 遊佐町農村環境保全機械整備事業 地域農業の担い手の負担軽減を図り、農業用施設(農道や水路など)の維持管理の省力化のためトラクターモアの購入
生活協同組合庄内親生会 / 除草における農薬散布ゼロに向けた有機栽培拡大のための「みどりの食糧システム」 太陽光を動力とするアイガモロボを田んぼに導入し、稲作における雑草抑制、除草省力化、ジャンボタニシの食害抑制による収量の向上を目指
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 / 庄内協議会高たんぱく飼料用米栽培試験 飼料用米の飼料適性を高める視点から、高タンパク値化を目指した品種改良、肥培管理の試験に取り組む

 

■生活クラブについて

生活クラブは組合員数約42万人の21都道府県、33の地域生協で組織される生活協同組合です。事業高は約1千億円。生産から廃棄に至るまで安全や健康に配慮した品物の共同購入活動を通じ、持続可能な生活スタイルを実践しています。また、現在では、生活クラブ生協の活動をきっかけにワーカーズ・コレクティブが設立され、各組織エリアを中心に300以上展開し、福祉や居場所づくりなど地域に必要な事業を作り出しています。

現在では、意志ある生産者など生活クラブとかかわるすべての人々と協力し、地域や世代をこえ、循環と共生の輪を広げる「ローカルSDGs」を推進しています。この取組みによって食(F)、エネルギー(E)、福祉(C)を自給し循環させるサステイナブルな社会の実現を目指しています。

‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/
‣加入・資料請求はこちらから:https://welcome-seikatsuclub.coop/lp/

 

■生活クラブの受賞歴
<世界的評価>
1989年 「THE RIGHT LIVELIHOOD AWARD(ライト・ライブリフッド)名誉賞」受賞(※“もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる)
1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」受賞
<国内>
1999年 開発した超軽量牛乳びんグッドデザイン賞
2006年 グリーンピース・ジャパンの「トゥルーフード特別賞」
2007年 Rびんの活動(びん再使用ネットワーク)が環境大臣賞
2009年 「Food Action Nippon アウォード2009」優秀賞受賞
2010年 フード・アクション・ニッポンアワード 2010製造・流通・システム部門 入賞(国産消費材の供給で145億キロカロリーの自給を高めたことによる)
2013年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2013年 フード・アクション・ニッポン アワード2013入賞「食べるチカラ”キャンペーン」
2014年 フード・アクション・ニッポン アワード2014入賞「生活クラブの健康な食デザイン『ビオサポ』」による食料自給率向上への寄与
2014年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2015年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞
2016年 オリコン顧客満足度®調査 食材宅配サービス 近畿 1位
2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰2018年 第6回環境省グッドライフアワード 優秀賞(NPO・任意団体部門)
2020年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2022年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/東海/近畿1位
2022年  第10回環境省グッドライフアワード 「環境大臣賞 優秀賞」

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