コロナ禍で大学受験生の ”スマホ利用時間” ”スマ勉率” は上昇、スマホで電子参考書・教材を閲覧する割合も増加

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スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2022年5月27日~6月3日にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で大学生のユーザーを対象に「大学受験期のスマホを活用した学習に関するアンケート」を実施、1,780人から調査に対する回答を得ましたので概要をご報告します。今回は、2020年3月以前に受験期を迎えた大学生を”コロナ前の受験生”、2020年4月以降に受験期を迎えた大学生を”コロナ禍の受験生”と定義し、スマホ利用や電子参考書・教材の利用に関するコロナ前後での変化を調査しました。”コロナ禍の受験生”へのインタビューと合わせてご紹介します。

「大学受験期のスマホを活用した学習に関するアンケート」
”コロナ前””コロナ禍”の受験生の変化に関する結果・5大トピックス

大学受験生の受験期におけるスマホ利用時間、「3~4時間」「5~6時間」「7時間以上」の割合がコロナ禍で上昇
利用時間が伸びる一方で、スマホを「厳しく制限した方が良い」「少しは制限した方が良い」と回答した割合もコロナ禍で上昇
”スマ勉”率もコロナ禍で上昇、コロナ前の86.5%からコロナ禍で97.2%へ
”スマ勉”の具体的な内容では、「映像授業」「SNS活用」が大きく伸張
スマホで電子参考書や電子教材を利用する割合も増加(22.3%から31%へ)、その背景には「隙間時間の有効活用」「参考書が重い」

 

※「大学受験期」は、受験勉強が本格化する”高校3年生の夏頃~卒業”の期間として定義しました。
※スマートフォンを使って勉強することを、”スマ勉” と表現しています。
※現役大学生1,780人に「大学受験期を迎えていた時期」を質問したところ、「2020年3月以前=コロナ前」と回答した学生は570人、「2020年4月~2022年3月=コロナ禍」と回答した学生は1,210人という結果でした。

■コロナ前・コロナ禍での大学受験期におけるスマホ利用に関する変化
スマホの利用に関して、”コロナ前の受験生””コロナ禍の受験生”で区分し、変化をまとめました。

【調査項目】
・大学受験期、1日のうちどのくらいの時間スマホを利用していましたか?
・受験期にスマホを使うことを制限した方がいいと思いますか?

【結果】
・スマホの利用時間は、コロナ前よりコロナ禍で「3~4時間」が3.4%、「5~6時間」が3.2%、「7時間以上」が2.7%上昇。全体的に伸張している結果に。
・一方で、スマホ制限に関する考え方では、「厳しく制限した方が良い」が2.8%、「少しは制限した方が良い」がコロナ前よりコロナ禍で1.4%上昇。

■コロナ前・コロナ禍での大学受験期における”スマ勉”に関する変化
学習にフォーカスしたスマホ利用の変化状況も、コロナ前・コロナ禍とで比較しました。

【調査項目】
・受験勉強のツールのひとつとして、何かしらスマホを利用していましたか?
・具体的にどんなことに利用していましたか?

 

【結果】
・”スマ勉率”はコロナ前の86.5%から、コロナ禍では97.2%へ上昇。10.7%伸張。
・具体的な利用方法も、すべての項目で割合が増加。特に「映像授業の閲覧」は20.4%、「SNSを活用した勉強、情報交換」は16.5%上昇。

■コロナ前・コロナ禍での大学受験期における”電子参考書(電子教材)利用”に関する変化
電子参考書(電子教材)にフォーカスし、スマホでの受験期の利用状況を聞きました。

【調査項目】
・大学受験期にスマホで電子参考書(電子教材)を使っていましたか?

 

【結果】
・電子参考書(電子教材)を「よく使っていた」割合は4.5%、「少し使っていた」割合は4.2%上昇しており、利用者数の伸びが見られる。
・利用しているユーザーに、具体的な利用方法を聞いたところ、以下のような回答を得た。通学時における隙間時間や、移動時の紙の持ち運びの難しさの観点での利用頻度の高さがわかった。以下一部コメントの抜粋。

 

  • 「電車や車での移動中など、紙の参考書を広げることが困難な時に使用していた。」
  • 「手にスマホしかないけどスキマ時間がある時に単語の確認などしていた」
  • 「通学や、塾の自習室で勉強する時に荷物が重たい時などに利用していた」
  • 「紙の参考書が重くて持ち歩きに不便だったので利用していた。」
  • 「通学中の電車内などスキマ時間だが、紙の参考書を出すと周りの人に迷惑かなと感じる時に活用していました。」

■ユーザーインタビュー
今回、アンケートにご協力いただいたユーザーの大学生の方へ、インタビューを行いました。
その一部をご紹介します。

都留文科大学1年生・女性
 ・コロナ禍(2020年4月以降)の受験生
 ・受験期のスマホ利用時間は1~2時間、スマホで使える電子教材を活用

「英語が本当に苦手で、姉からお勧めされて『ターゲットの友』や『mikan』を使っていました。あとは日本史の一問一答が使えるということで、『ポルト』(現在の『Studyplusブック』)も使っていました。英単語も日本史も毎日やらないと覚えられないので、通学時間や休み時間のような隙間時間に開くようにして、勉強していましたね。学校にロッカーがなくて、毎日教科書を持ち帰らないといけなかったので、カバンがすごく重かったんです。身体にも負担がかかるので、通学中にスマホで参考書を開けるのは本当にありがたかったです。家の中で使っているときは、「何スマホいじってるの?」と家族に言われることもありました(笑)。」

横浜国立大学1年生・男性
 ・コロナ禍(2020年4月以降)の受験生
 ・受験期のスマホ利用時間は3~4時間、スマホで使える電子教材を活用

電車通学時や机に向かうのに疲れてしまった時にスマホで勉強していました。紙のプリントの内容をスマホで勉強するために『イルカの暗記シート』というアプリを使ったり、英文に慣れるために『The Japan Times』も見たりしていました。共通テスト対策前は、『ポルト』(現在の『Studyplusブック』)で移動時間に勉強することも多かったです。教科書だけでも通学カバンがいっぱいになるので、参考書も持ち運ぶとなるとかなり重くなります。付箋とかマーカーのような補助機能がある教材アプリは、勉強したいところに一気にジャンプすることができるので、とても使い勝手が良かったです。」

◆本調査の概要

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(現役大学生)
  • 回答者  :  1,780名
  • 調査方法 :  インターネット調査
  • 調査時期 :  2022年5月27日〜6月3日

◆学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
会員数700万人、大学受験生の2人に1人が利用しています(2022年6月現在)。
https://www.studyplus.jp/

◆電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」 概要
「Studyplusブック」は、出版社と共同で電子教材を提供する電子参考書プラットフォームです。2019年9月から提供していた電子参考書のサブスクサービス「ポルト」を「Studyplus」と統合し、2022年1月より「Studyplusブック」として提供を開始しました。「ポルト」は、2022年3月末で新規課金を終了しました。「Studyplusブック読み放題」、「Studyplusブックコード」という2つのサービスを提供しています。

◆「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/

◆スタディプラス株式会社 概要

  • 所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
  • 代表取締役:廣瀬高志
  • 事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営
  • 設立:2010年5月20日

 

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