社会福祉学科では、本年度の活動として学内外へ向けたオレンジリボン運動周知の活動を実施しており、今年度は社会福祉学科公式TwitterやInstagramでの情報発信、キャンパス内でのオリジナルポスターの掲示、学びのコミュニティ講座 ※1での講義活動など、多岐にわたります。
11月の児童虐待防止推進月間では、『S-U.P.P(高大接続パートナーシッププロジェクト)※2』を締結している東京都立赤羽北桜高等学校(校長:佐藤幸司、所在地:東京都北区)1年生全員に児童虐待について本学社会福祉学科の2年生6名が講義を実施。「オレンジリボン」についての説明とリボン制作を行いました。また、学生が児童虐待を題材として作ったボイスドラマを放映するなど、まずは虐待について知ってもらい、虐待を防ぐために自分たちに出来ることを一緒に考えました。
(※1)
学びのコミュニティ講座…共通・教養科目の授業内容との連動を意識しながら、学生が多方面から目標到達する為の援助となるイベント。学生が所属学科関係なく自分の気になる講座に気軽に参加できるため、好評を得ている。(※2)S-U.P.P(高大接続パートナーシッププロジェクト)…教育・カリキュラム連携に関する大正大学が立ち上げたプロジェクト。「高等学校」と「大学」が従来の個別的な枠組みを超えて、課題や改善点を広く共有しあえるような場を共創する。
【本件のポイント】
- 100年以上前に日本初の社会事業研究室を設置し、その意志を引き継ぐ大正大学社会福祉学科として、児童虐待のない社会実現のために取り組んでいます。「オレンジリボン運動」は今年で10年目の活動となります。
- 社会問題となっている「児童虐待」の深刻さ、社会的背景を通して、「知ること」から始める虐待のない社会を目指しています。
- 今後、本学と赤羽北桜高等学校の協働で学外でのオレンジリボン運動周知活動による対外活動も検討予定です。
■受講生のコメント(赤羽北桜高等学校 1年生)
・馴染みのない話だったため、衝撃が強かった。ドラマなどで知っていたが現実で起きていると思うとゾッとした。一人でも被害者を減らすためオレンジリボン運動はとても素晴らしい活動だと感じた。
・未来を担う学生だけでなく「虐待をしてしまう親」を作ってしまう「周りの環境」を変えるために大人にも教えるべきだと思った。
■参加学生6名
社会福祉学科2年生
荒井 くみさん、佐々木 奈美さん、田邉 愛果さん、林 大貴さん、半澤 華那さん、宮坂 和希さん
【学生のコメント(宮坂和希さん)】
今回の赤羽北桜高校でのオレンジリボン推進活動は、「児童虐待の認知度が上がってきている今、高校生達が児童虐待を目の当たりにしたときの手立てを知ってもらいたい」という目標を持って行きました。今回の授業を通して、少しでも目標に近づけていたら嬉しい限りです。
◆社会福祉学科
医療・福祉・教育など幅広い分野で支援を必要としている人の相談・助言を行う専門職(ソーシャルワーカー)を育成しています。大正大学は日本で最初にソーシャルワーカーの養成教育・研究に取り組み、多くのソーシャルワーカーを輩出してきました。社会福祉学科では社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格取得に向けて学ぶことができます。
さらに、学びの進行に応じて、現場実習、サービスラーニング、インターンシップも実施し、人の思いを受けとめる受容・共感力、組織を円滑にする連絡・調整力なども養います。
「学生によるオレンジリボン運動全国大会」では、本学科が2019年度の「オレンジリボン運動」の活動を報告し、特別賞「厚生労働省虐待防止推進室・室長賞」を受賞。2018年度の大賞に続き2年連続で受賞しました。オンライン報告会で開催された2020年度も、代表4校中の1校に選ばれ、取り組み内容を発表しました。本学科では、このような資格取得以外の活動にも積極的に取り組んでいます。
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/