【川西市】張り子に無病息災や子どもの成長、新年への思いを込めて

この記事は約2分で読めます。
 川西市郷土館(下財町4-1)で郷土玩具の張り子に魅せられて、神戸須磨張り子の制作を続けている吉岡武徳さんの「須磨張り子展」が開催されている。展示期間は1月22日(日)まで。

 

 「須磨張り子」は吉岡武徳さんが地元の神戸で売られていた「だるまの張り子」に魅せられ、1984年に須磨で生まれた独自の創作張り子。無病息災を願うアマビエや来年の干支のウサギ、招き猫、神戸だるまなど柔らかな曲線で形作られている。張り子は粘土の型に和紙を張り重ね作られるが、明治時代以前の和紙が糊のなじみが良いため、吉岡さんは材料となる古書を手に入れるため古本屋を回り、張り子の制作を続けている。郷土館での展示は今回で5回目。

 鑑賞した人々は「どれも優しい姿をしており、心が温かくなった。世間では、まだまだコロナ禍でいろいろな制限が続いているが、張り子を見て、良い新年を迎えられそうだ」などと話していた。

※郷土館について
川西市郷土館は、銅の製錬を生業としていた旧平安家住宅を利用して、昭和63年に開館。平成2年11月には、川西市内の小戸地区にあった洋館の旧平賀家住宅を移築復元。平成7年11月には、青木・平通両画伯記念館として、ミューゼ・レスポアールをオープン。平成22年2月には、平通画伯のアトリエを再現したアトリエ平通をオープンしている。

タイトルとURLをコピーしました