高校教員が進路指導で最も不足を感じる大学情報は「卒業生の就職状況・就職支援制度」、大学に今後求める発信方法は「動画・YouTubeでの発信」が最多

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スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2022年10月24日(月)から10月31日(月)にかけて、全国の高等学校の進路指導主任・第一学年主任・第二学年主任・第三学年主任を対象として、「全国の高等学校における進路指導に関する調査」を実施、632件の有効回答を得ましたので、概要をご報告いたします。
Studyplusトレンド研究所が2022年7月20日~25日にかけて高校生300人を対象に実施した「大学を知るきっかけについてのアンケート調査」において、「高校生になってから、大学を知るきっかけになったもの上位3つを教えてください。」という質問をしたところ、最も多かった回答が「学校の先生に聞いて」(48.1%)という結果となっており、高校生の進路選択に高校教員が与える影響力の大きさが分かります。

そこで、今回は全国の高等学校の教員を対象に進路指導に関する調査を実施。特に大学進学指導にフォーカスし、進路指導の実態や高校教員目線での大学に関する情報収集方法などを調査しました。

「全国の高等学校における進路指導に関する調査」トピックス

進路指導をはじめる時期は「高校1年生・1学期」が最多。
大学進学率が上昇するにつれて、進路指導をはじめる時期が早くなる傾向も。
具体的な進路指導の内容は、「個別の進路相談」がトップで9割弱が実施。
「オープンキャンパス参加促進」がそれに続く。
高校教員による大学情報の入手方法は、「大学案内・学部案内パンフレット」「大学の公式ホームページ」が主流。どちらも8割超の回答を得る。
高校教員が重点的にチェックする大学情報、最多は「入試方法・入試科目」。
現時点で不足を感じる情報は、「卒業生の就職状況・就職支援制度」がトップ。
特に大学進学率50%以下の高校で割合が高く、大学進学率50%以上の高校では「研究テーマ・業績・評価」を不足と感じる割合が高い傾向に。
進路指導に活かしやすい、大学からの情報発信方法を尋ねたところ、「動画・YouTubeでの発信」がトップ。生徒の特性を踏まえたショート動画を求める声も見られる結果に。

◆本調査の概要

  • 調査対象: 全国の高等学校の進路指導主任・第一学年主任・第二学年主任・第三学年主任
  • 回答数 : 632件
  • 調査方法: FAXにてアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
  • 調査時期: 2022年10月24日〜10月31日

※本リリースで発表した調査結果について、大学進学率や地域別データ、他の質問などの詳細をまとめたデータ(PDFデータ50ページ程度)をご希望の方は、以下よりお申し込みください。
 https://forms.gle/CYJLEZrsYYBwDADM7

【調査項目】
・貴校では、生徒の進路指導に取り組まれていますか?
・いつから進路指導を行っていますか?

【結果】
・ほぼ100%が「十分に取り組んでいる」「ある程度取り組んでいる」と回答。
   大学進学率が高くなるほど、「十分取り組んでいる」の割合が高くなる傾向に。
・進路指導を始める時期は、「高校1年生・1学期」が最多。
 大学進学率が高くなるほど、進路指導をはじめる時期が早まる傾向も。

【調査項目】
・どんな進路指導を行っていますか?(複数回答可)

 

【結果】
・最多は「個別の連絡相談」で88.3%。オープンキャンパス参加促進が続く形で76.1%。

【調査項目】
・進路指導で活用する、大学情報はどこで入手していますか?(複数選択可)

 

【結果】
・「大学案内・学部案内パンフレット」、「大学の公式ホームページ」が8割超。
・「進学説明会」「オープンキャンパス」「大学からの個別訪問」も6割前後の回答を得る。

【調査項目】
・生徒に指導するために、どのような大学情報を重点的にチェックしていますか?(複数選択可)
・進路指導の際に、現在不足していると感じる大学情報はありますか?(複数選択可)

【結果】

・最もチェックしている情報は「入試方法・入試科目」で8割超。「取得可能な資格・免許」が71.8%、「卒業生の就職状況・就職支援体制」が60.0%と、大学卒業後の進路を見据えた項目が高い割合に。
・現在不足していると感じる大学情報は、最多は「卒業生の就職状況・就職支援体制」。特に大学進学率50%以下で割合が高く、50%以上では「研究テーマ・業績・評価」の割合が高くなる傾向。

【調査項目】
・進路指導に活かしやすい、大学からの情報発信の仕方があれば教えてください。

 

【結果】
・記述回答を求めたところ、最も多かったジャンルは「動画・YouTubeでの発信」で、35.0%。
 主な回答は以下の通り。
 『大学を卒業した生徒が、どのような職種に就いているのか、YouTubeで動画があればよい。大学合格が目的ではなく、その先を見据えて大学選択させたい。』
 『YouTubeでの動画発信は、ぜひ行って欲しい。生徒目線で言うと、TikTokを使用するなど、様々なアプリを通して情報発信する方が、大学側にはメリットがあるように思います。』
 『最近の高校生は短めの動画が分かりやすいようです。』
 『生徒が分かるレベルでの動画が欲しい』『YouTubeで入試紹介動画を公開してほしい』
・「特になし」「わからない」「現状のままで良い」と行った回答も26.1%見られた。

◆学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
会員数700万人、大学受験生の2人に1人が利用しています。
https://www.studyplus.jp/

◆「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/

◆スタディプラス株式会社 概要

  • 所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
  • 代表取締役:廣瀬高志
  • 事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営
  • 設立:2010年5月20日
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