このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:小学校の家庭科調理室にて、講師によるマンツーマンでの指導を受け、地元産「ろうそくホッケ」を一から捌いて三枚おろしにし、ホッケカツを作ります。さらに、ホッケミンチ入りのカレーライス「魚っ子カレー」を作り、ホッケカツを乗せて「ホッケカツカレー」にして全員で食べます。
・日程:2022年11月9日(水) 10時15分~12時25分
・開催場所:大間町立奥戸小学校
・参加児童:10名(奥戸小学校 5・6年生)
・協力:釣り船「青龍丸」荒谷潤治、奥戸漁業協同組合女性部、大間町教育委員会
- 地元産のロウソクホッケを三枚おろしに!自分でやってみたら、捌けた!
海の町・大間の子どもなのに、魚よりも肉が好き、という子が多い昨今。子どもたちの大好物のカレーライスと組み合わせて、「魚っておいしい!」を体感してもらうメニュー「ロウソクホッケの魚っ子カツカレー」を作りました。魚を一から捌いてみることで、自分でもできたという達成感を味わいつつ、地元で獲れる魚への興味を喚起して、食べてみようという気持ちになってもらうことが狙いです。
ロウソクホッケは20センチ前後と小ぶりで、脂がのる前の細いホッケ。群れで生息しているため、イカやタラを獲る網に大量にかかってしまうのに、地元ではなかなか活用されていないことを事前に学習。児童たちは調理室で魚を間近に見て触って、納得している様子でした。まずは講師の荒谷潤治さんがお手本の捌き方を見せてくれて、包丁の入れ方やコツを教えてくれました。その後、3つのグループに分かれて、それぞれの講師のマンツーマン指導で捌いてみました。鱗を落として、頭と内臓を切り離し、三枚おろしにします。初めての経験に苦戦する児童もいましたが、全員がしっかりと魚を捌くことができました!
- ホッケのミンチとつるあらめが入った「海のカレー」をかけて、いただきます!
一番難しい魚を捌く体験を終えた児童たちは、達成感に溢れた様子。その後は楽しそうにホッケに衣を付け、鍋にカレーの材料を準備していました。皮や骨ごとミンチにしたホッケの身と、地元産の海藻・つるあらめの粉末を具材に投入。料理家の栗原心平さんが大間町の子どものために考案してくれた、海の風味豊かなオリジナルレシピのカレーです。カツがカラッと揚がった頃に、カレーも完成。ホッケカツにたっぷりかけて、みんなでいただきました。
まずはホッケカツを実食。サクッといい音が聞こえてきました。なかには3杯もおかわりした児童もいました!実は、その児童は魚が嫌いな子でした。学校からすぐそばに見える、わいど(私たち)の海に住む魚を、自分の手で捌いて調理して食べたから、苦手だった魚のおいしさに気づけたようです。この体験が「豊かな海を守ることで、未来をさらにアゲアゲにしよう!」と自らアクションを起こす契機となったに違いありません。みんな揃って完食し、お腹いっぱい。海の恵みに感謝の「ごちそうさま」でした!
- 参加児童・先生の感想
・三枚おろしは初めてで難しかったけど、ていねいに教えてもらえて、上手にできてうれしかったです。
・魚っ子カツカレーおいしかったので、家でも家族と作りたいです。
・大間の海にはこんなにおいしい魚が住んでいるんだと分かりました。
・私たちが海を汚していることを知りました。これからは海を守っていきたいです。
・(先生からの感想)三枚おろしはどうなることかと思いましたが、マンツーマンのていねいなご指導により、貴重な体験ができましたことに感謝しています。
<団体概要>
団体名称:海と大間の未来づくり実行委員会
URL:https://omasaganacco.jp/
活動内容:多様な海の宝を守り、大間の子が海のことを知って育っていくために。地域で獲れる魚を楽しくおいしく食べるムーブメントを起こす活動
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/