Corundum Systems Biology Award 2022年受賞者を発表

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2022年11月8から10日に神戸市で開催された国際ヒトマイクロバイオームコンソーシアム国際会議(IHMC KOBE 2022 https://ihmc2022.jp/index.html)で、マイクロバイオーム領域で社会実装につながる研究課題に取り組む研究者に対して贈られるCorundum Systems Biology Award(CSBアワード)の発表が行われました。 
CSBアワード初の受賞者となったのは、オランダで乳幼児の免疫発達に関しての研究を行うトリシュラ・シンハ氏です。 会議の最終日に表彰式が行われました。
 

 

Trishla Sinha (トリシュラ・シンハ)氏(Ph.D. Candidate)
国籍:オランダ
所属: University Medical Centre Groningen, The Netherlands (オランダ)
研究内容:乳児の胆汁酸と腸内細菌叢のクロストークが健康へ与える影響(The crosstalk between infant bile acids and gut microbiome its consequences on health)

 
コランダム・システム・バイオロジーの代表取締役 大竹秀彦は、受賞理由を次のように述べています。「トリシュラ・シンハさんの研究は、乳幼児の免疫発達に関する大規模かつ包括的な試みであり、乳幼児期に始まり老年にいたるまで、生涯のウェルビーイングをもたらす重要な研究です。この研究の成果が、疾病の予測モデルに基づいた介入方法の開発など、社会実装につながると期待することから、Corundum Systems Biology Awardにふさわしいと考えました。」
 

 

受賞に当たって、シンハさんは 以下のコメントを寄せています。「CSBアワードの受賞を、とても嬉しく思っています。この賞で得た資金は、乳幼児の胆汁酸代謝における腸内細菌群の役割の理解を深める研究のために使われる予定です。私たちは、腸内細菌と胆汁酸の間のクロストークが、その後の疾患の発症に大きな役割を果たすと考えており、オランダ北部の1200組以上の母親と乳児を対象としたコホート研究である、Lifelines NEXTで研究される予定です。」

またシンハさんの指導教官である、Alexandra Zhernakova 教授は、次のように述べています。「トリシュラは、Lifelines NEXTのメタゲノム解析のリーダーを務めています。彼女は優れた組織力と分析力に加え、明確な科学的ビジョンを持っており、今回の受賞は、彼女の科学的アイデアの重要性と質の高さが評価されたものです。私はトリシュラの受賞を非常にうれしく思っています。また、博士課程の学生にこのような機会を与えてくれたコランダム・システム・バイオロジーに感謝しています。」

 
CSBアワードは、株式会社コランダム・システム・バイオロジーが、マイクロバイオーム研究に対する継続的な支援として、マイクロバイオームに関する新たな科学的発見、スタートアップ企業の創出や新規事業の醸成、そして人類の健康とクオリティ オブ ライフの向上に貢献する優れた研究者に対して贈るものです。

受賞者には、副賞1万米ドルが渡されます。

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