2022年1月のトライアル配送では、コロナ禍で経済的な困窮を深める子育て家庭を支援するため、フローレンスグループの一般社団法人こども宅食応援団(以下、こども宅食応援団)に加盟する全国65団体を通じて、約1万世帯に合計8万食の食品配送を実施しました。
今回の第2回配送では、前回の3倍となる約24万食をお届けいたします。
- コロナ禍や物価高騰で深刻化する経済困窮、こども宅食の活動を支える「こどもフードアライアンス」
長期化するコロナ禍での経済的打撃や物価高の影響は、経済的な困難を抱えるご家庭をさらに深刻な状況に追い込んでいます。
フローレンスでは、経済的困難など様々な困りごとを抱えるご家庭に定期的に食品・日用品を配送することで継続的に繋がりを持ち、必要な場合にはさらなる支援につなげる「こども宅食」の取り組みを2017年から推進し、フローレンスグループのこども宅食応援団が全国に広げています。
これまで、全国のこども宅食実施団体は、こども宅食応援団が提供する助成や物品の他に、各団体ごとに必要な食品を購入・寄付を通じて調達してきました。しかしながら、限られたスタッフや財源の中で、食品の安定確保や寄付企業との接点づくりに困難を抱える団体も多くあります。
「こどもフードアライアンス」は、複数の食品メーカーより提供される食品を一括集約し、全国のこども支援団体に分配する取り組みです。寄付食品を一括集約することで、全国の子育て支援団体の食品調達をサポートし、企業各社にとっても自社商品の提供を行いやすくなり、SDGsへの取り組みを促進させることができます。
第2弾となる本年10月からの取り組みにおいては、日本アクセスが各食品メーカーに協賛を募り、趣旨に賛同したメーカー各社より提供いただく食品をフローレンスが東京と佐賀に集約、こども宅食応援団の連携先団体へ配送いたします。配送にかかる費用は日本アクセスがサポートします。
コロナ禍や物価高騰で経済的な不安を抱えるご家庭がより厳しい状況におかれる中、全国に支援者ネットワークを持つNPOと、大手食品メーカー各社とネットワークをもつ国内最大級の食品卸企業とが協働することで、非常に大規模な支援網が実現します。
- 前回より3倍の食品を届ける、第2回配送
2022年1月に実施したトライアル配送では、フローレンスグループのこども宅食応援団を通じて、全国のこども宅食を実施する65の支援団体へ、1万世帯に合計8万食の食品を配送しました。
第1回トライアル配送での食品ラインナップについて、こども宅食実施団体にアンケートを実施したところ「非常に満足」が79.1%に上りました。
団体の購入予算では買えない食品も多かったことから、「購入したことがない商品でご家庭に大変喜ばれた」や「品数・内容ともに地域では集められない」など、「こどもフードアライアンスだからこそ実現できた内容」との評価を得ています。
一般社団法人こども宅食応援団「こどもフードアライアンスのトライアル配送の結果」(https://hiromare-takushoku.jp/2022/06/22/4691/)より
10月より実施している第2回配送では、長期化するコロナ禍において、生活困窮者への支援の高まりを背景に、「こどもフードアライアンス」の主旨に共感いただく企業が増加し、協賛企業は14社から30社に増加、寄付食品は合計約24万食と前回の3倍の食品数となりました。
これらの食品は、こども宅食応援団を通じて、全国のこども宅食を実施する98の支援団体へ配送し、順次約2万世帯に合計約24万食の食品をお届けします。
第1回トライアル配送の際は、東京1箇所の倉庫から全国に配送しましたが、支援団体が九州に多くあることも勘案し、今回は東京・佐賀2拠点から全国各地への配送と、物流の見直しも行いました。CO2の排出など物流における環境負荷低減にもつながります。
今年6月に発表された政府の「経済財政運営と改革の基本方針2022」(骨太方針2022)でも、こども宅食等の支援の促進や、アウトリーチ型のアプローチの重要性が挙げられ、全国の支援団体の数は今後も増えていくと予想されます。来年度以降も、困難を抱える子育て家庭への支援に協賛する企業の賛同を募りながら、本事業がより安定・持続的なものになるよう取り組んでまいります。
- 協賛企業(五十音順・敬称略・一部ご紹介)
この度の取り組みに、全30社の企業様より協賛をいただきました。公表可能な企業名を掲載しております。(2022年11月15日時点)
- 認定NPO法人フローレンスについて
フローレンスは、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に向け活動する、国内最大規模の認定NPO法人です。
多様な保育事業を運営するほか、子どもの虐待や貧困問題等、国内の親子領域の課題を解決するため、こども宅食などの各種支援事業や政策提言活動、ソーシャルアクションを推進しています。2020年4月からは「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を立ち上げ、特に生活に深刻な影響が及んでいた「経済的に不安定な家庭」「ひとり親家庭」「医療的ケア児者家庭」に対し、こども宅食や衛生用品の配送などを通じた支援を実施し、2021年3月末時点でのべ64,200世帯以上、55の医療施設に支援を届けました。
フローレンスグループの一般社団法人こども宅食応援団は、2018年より全国80超のこども宅食支援団体に立ち上げ支援やノウハウ提供を行うほか、政策提言、自治体向け勉強会等を推進しています。
フローレンスコーポレートサイトURL: https://florence.or.jp/
こども宅食応援団サイトURL:https://hiromare-takushoku.jp/
- 株式会社日本アクセスについて
日本アクセスは、伊藤忠商事株式会社100%の総合食品卸売会社です。
2022年3月期の売上高は2兆1,203億円で、食品流通業界のリーディングカンパニーです。
拠点数は、日本国内に営業拠点と物流拠点とを合わせて約600拠点を持ち、従業員数も約4,000人におよびます。
当社は、ドライ、チルド、フローズンの3温度帯商品を扱っておりますが、中でもチルド、フローズンの低温度帯商品に強みをもっており、冷凍食品やアイスクリームなどのフローズン食品や乳製品、洋日配、和日配などのチルド食品の取扱いは業界№1です。
また、加工食品、乾物乾麺、酒、菓子やデリカ、外食産業向けの業務用食品についても力を入れており、幅広い商品の取り扱いが当社の強みでもあります。
得意先につきましては、小売業やコンビニエンスストア、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの約2,000の企業様、仕入先につきましては、約10,000の企業様とお取引をいただいておりますが、日本アクセスの強みでもある物流網を活用し、日々、日本全国の得意先店舗に商品をお届けしています。
また、日本アクセスは、企業理念をとても大切にしている会社です。
“心に届く、美味しさを” “まもる。つなぐ。つくる。”ことを通じて働きがいを高め、個々の力を結集することで、人と食の未来への懸け橋となることを企業理念に掲げ、持続可能な成長を実現できる№1の総合卸企業を目指しています。
日本アクセスコーポレートサイト:https://www.nippon-access.co.jp/