本提携は、当社の技術者派遣事業に関する顧客基盤と技術力、スパイダープラスが培ってきた建設DXによる建設現場の課題解決力を掛け合わせることで、建設現場の生産性をより一層向上することにつながると判断し、本提携の合意に至ったものです。これにより、両社の顧客基盤の拡大・強化につながる他、「SPIDERPLUS」を活用する建設業従事者の創出が期待されます。
■本提携の内容
(1)当社の技術者向けに「SPIDERPLUS」に関する研修を実施します。
建設業界のDXニーズは急拡大しており、建設現場で稼働する現場監督や技術者にもデジタルに対するスキルやリテラシーがより一層求められています。「SPIDERPLUS」に関する研修を当社の研修カリキュラムに組み込むことで、実際の建設現場のDX化に対応できる即戦力人材の育成が可能となります。
これにより、当社は技術者の付加価値が向上し同業他社との差別化を図ることが可能になるとともに、顧客への新規提案による配属人数の拡大、並びに派遣単価の向上を見込んでおります。また、当該研修は、毎月100名超の新規配属者を対象に運用を開始する予定であり、「SPIDERPLUS」を利用可能な技術者を年間1,000名以上創出することで、建設現場における「SPIDERPLUS」の認知度のさらなる向上が期待されます。
(2)スパイダープラスが提供する建設現場のDXアプリ「SPIDERPLUS」を、コプロの顧客に紹介します。
当社がスパイダープラスの建設DX サービス「SPIDERPLUS」の導入を支援する予定であり、当社の派遣先企業・建設現場をスパイダープラスに紹介します。当社の顧客基盤の多くは建設業、空調・衛生・電気設備業、プラント会社であり、スパイダープラスの顧客基盤と重なります。そのため、本提携により「SPIDERPLUS」の活用機会が広がるため、「SPIDERPLUS」の未導入企業・現場における導入速度が加速するとともに、当社は上記研修を受講した技術者を建設現場に派遣する機会が拡大いたします。
■本提携の背景
建設業界では、2025年開催予定の大阪・関西万博、2027年開業予定のリニア中央新幹線(品川・名古屋間)関連、都市再開発プロジェクト関連工事、既存インフラの老朽化に伴う再整備など、引き続き堅調な建設需要が見込まれています。一方で、国内における近年の労働人口の減少に加え、2024年4月より「働き方改革関連法案」が適用され、残業時間の上限に罰則規定が設けられるなど、労働生産性を上げることが喫緊の課題となっています。
当社は、主力事業である建設業界向けの技術者派遣事業を行っており、2022年9月末現在、2,344人の技術者を雇用し、建設業界における人材不足を背景とした旺盛な技術者派遣ニーズに対応しております。また、2022年5月には「グループ売上高400億円、Non-GAAP営業利益50億円、技術者数6,200人」と飛躍的な業容拡大を目指す中期経営計画「コプロ・グループBuild the Future 2027」を策定し、その達成に向けて全社を挙げて取り組んでおります。
スパイダープラスは建設業の生産性を向上するDXサービス「SPIDERPLUS」を提供しており、急拡大する建設業各社のDXニーズに応えるために、これまでプロダクトやサービスの提供体制を強化してまいりました。「SPIDERPLUS」は2022年9月現在、日本全国1,400社超、約56,000人のユーザーの間で導入されております。
当社とスパイダープラスは、相互に協力して、建設現場における人材不足、技術承継の円滑化、ITインフラ導入による生産性向上等の経営課題の解決手法として、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
なお、本提携は、中長期的にはスパイダープラス及びコプロそれぞれの業績及び企業価値の向上に資するものと考えておりますが、 スパイダープラスの2022年12月期及びコプロの2023年3月期の業績への影響は軽微となる見通しです。
■スパイダープラス株式会社 代表取締役社長 伊藤謙自 コメント
「スパイダープラスは、「“働く”にもっと「楽しい」を創造する。」をミッションに掲げ、建設業で働く人たちに働く喜びを生み出すことを目的に、建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供しています。建設業の労働生産性を上げるためのサービスとして、できるだけ多くの建設業に従事されている方々に届けたいと考えております。コプロ様との業務提携により、「SPIDERPLUS」を活用する建設業従事者数が加速し、建設業をさらに活性化できると確信しています。
■株式会社コプロ・ホールディングス 代表取締役社長 清川甲介 コメント
労働人口が減少している日本において、中でも建設業界は次世代を引き継ぐ若手人財の不足に苦慮しています。この課題には、他産業からの人財流入を図る取組みはもちろんのこと、DXが有効な手段だと考えております。一方で、DXによる最新技術は、使いこなせる技術者の育成と確保が前提となります。当社とスパイダープラス様が手を組むことで、「SPIDERPLUS」に習熟した付加価値の高い技術者を創出し、建設業界の課題解決に貢献する次世代型の人財サービスをつくりあげてまいります。
■会社概要
会社名: スパイダープラス株式会社
代表者: 代表取締役社長 伊藤 謙自
本社所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー 27階
設立年月: 2000年2月
事業内容: 建設現場のDXアプリ「SPIDERPLUS」の開発・販売
公式サイト: https://spiderplus.co.jp/
サービスサイト:https://spider-plus.com/
会社名: 株式会社コプロ・エンジニアード
代表者: 代表取締役社長 清川 甲介
本社所在地: 〒450-6425 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目28番12号 大名古屋ビルヂング25F
設立年月: 2006年10月
事業内容: 建設技術者派遣事業
公式サイト: https://www.copro-e.co.jp/