東京ポートシティ竹芝が港区景観街づくり賞を受賞

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東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 正志)、鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:天野 裕正)、株式会社アルベログランデ※1(所在地:東京都中央区、代表取締役:鈴木 盛生)は、「東京ポートシティ竹芝」が、令和4年度港区景観街づくり賞において、景観街づくり賞を受賞したことをお知らせいたします。なお、11月7日(月)に港区役所内において表彰式が執り行われました。

港区景観街づくり賞は、良好な景観の形成に関して功績のあった民間の施設や活動を表彰することで、区民の景観に対する意識の向上を図るとともに魅力ある街づくりを推進するため、平成23年度に創設されたものです。東京ポートシティ竹芝は、40階建てのオフィスタワーと18階建てのレジンデンスタワー、JR浜松町駅からゆりかもめ竹芝駅までをつなぐ長さ約500mの歩行者デッキを整備した、総延床面積約20万㎡の大規模複合開発です。この地区周辺の街並みや自然環境に配慮した空間整備や多様なアクティビティを生み出す官民連携のエリアマネジメント活動など、竹芝地区の魅力ある街づくりを推進していることが高く評価されました。

表彰式表彰式

東京ポートシティ竹芝オフィスタワー スキップテラス東京ポートシティ竹芝オフィスタワー スキップテラス

竹芝地区は、東京都港区の海岸沿いにあり、東京の海の玄関口である竹芝ふ頭と主要幹線道路である海岸通りに囲まれた約28haの地区です。株式会社アルベログランデによる東京ポートシティ竹芝の大型開発を契機に、様々なエリアマネジメント活動を展開しています。
本事業においては、引き続き地区内の公・民の空間を活用しながら、魅力あるまちづくりに向けた取り組みを推進しています。
※1:東急不動産と鹿島建設が共同で設立した事業会社

1. 審査員コメント(※港区ホームページより抜粋)
●一番印象的なのは、海側1~6階までの開放的なスキップテラス。中高木や低木による立体的かつ連続的な植栽帯に加え、水田・蜂・菜園・水など多様な驚きを提供している。各所にはソファも配置されており、駅や竹芝側につながる高架歩行者通路ともあいまって、人々が、海風を感じながら、回遊し探索し学び安らぐことができる。40階建ビルのガラス面や水面には、周辺の高層建築も反射し、海・風・緑・水・高さ・地域景観を活かした、先進的かつ象徴的な役割を果たしている。

●本計画の優れたところは多様な活動を生み出す、連続したテラスのランドスケープである。低層部の各層がセットバックしながら空へと向かう立体的な緑と多様な段々のテラスは都市空間に活気ある景観を創出し、人々に海への眺望と活動の楽しみを与えている。そこでは生物多様性を考慮した樹木や植物、水田や香菜園のほか、多様な景観と人々が参加活動できるプログラムも用意され、地域の新たな交流拠点、都市の新回遊庭園として心地良い空間になるであろう。

2. 「東京ポートシティ竹芝」における都市景観上のポイント
●まちの回遊性・賑わいの分断を解消する「港歩行者専用道路8号線」
浜松町駅西側から賑わいを分断していた鉄道高架と首都高速道路高架上に歩行者動線を形成し、賑わいのボトルネックを解消し、安全で安心な歩行者空間を創出しました。また、従前の地上レベルの歩行者動線では感じることができなかった地区の様々な魅力を体験する都市景観体験を創出しています。

●浜離宮・旧芝離宮恩賜庭園など豊かな自然環境へ配慮した意匠
浜離宮・旧芝離宮庭園景観形成特別地区の区域内であることから、庭園内からの見え方を港区・景観アドバイザーを含めた関係各者と協議し、歩行者デッキは白色のトーンを基調に統一し、橋脚や桁を面が小さく見える多角形とするなど、周辺景観に違和感なく溶け込むことを企図しました。

●多様な空間をシームレスにつなげ、まちの魅力を引き出す道路再整備
公開空地を歩道と一体的に整備し、良好な歩行環境を創出しました。また、既存の島しょや企業からの寄贈品(モニュメント、樹木等)、各島のデザイン平板、案内板についても再配置を行い、島への玄関口としてのまちの特徴を体験できるように計画しました。

●空と海と緑の中で多彩なアクティビティを生み出す「スキップテラス」
地上階~6階まで連続したスキップテラスを設け、中高木や低木による植栽帯を連続して配置することにより、沿道の歩行者をはじめ周辺の建物の様々な高さから、立体的な緑のある景観が楽しめるように計画しました。

●地域の生物多様性向上へ寄与する「竹芝新八景・環境教育」
生物多様性向上に寄与する「雨・水・島・水田・香・菜園・蜂・空」の8つの景を設置し、近隣住民へ向けた環境教育プログラムを展開し、区民の環境意識向上に寄与しました。

3.  「港区景観街づくり賞」について
港区では、平成21年に港区景観条例を施行し港区景観計画を策定しており、良好な景観の形成に関して功績のあった民間の施設や活動を表彰することで、景観に対する意識の向上を図るとともに魅力ある街づくりを推進するため、平成23年度に「港区景観街づくり賞」を創設しました。賞は、景観街づくり賞・景観街づくり賞奨励賞・景観街づくり賞特別賞がそれぞれ選出されます。
URL:https://www.city.minato.tokyo.jp/matizukurikeikakutan/keikanmachidukurisyou.html

4. 「東京ポートシティ竹芝」の概要
【名称】東京ポートシティ竹芝
【事業主体】 株式会社アルベログランデ ※本事業推進のため東急不動産と鹿島建設が設立した事業会社
【設計者】
  オフィスタワー:鹿島・久米設計工事監理業務共同企業体
  レジデンスタワー:株式会社長谷工コーポレーション
【施工者】
  オフィスタワー:鹿島建設株式会社
 レジデンスタワー:長谷工・鹿島共同企業体
【所在地】東京都港区海岸一丁目20番9他
【施設用途】事務所、展示場、集会場、店舗、住宅、他
【総敷地面積】約15,591㎡
【総延床面積】約201,410㎡
【開業】2020年9月14日
  URL:https://tokyo-portcity-takeshiba.jp

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