遊べば遊ぶほど海の様々な問題を学べる子供向けイベント「函館地ブリパーク」を開催しました!

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一般社団法人Blue Commons Japanは、函館近海で漁獲量が急増しているが地元での消費が低迷している「ブリ」をテーマに、地元の料理人や漁師、魚屋などと一緒に、生きているブリが食卓に並ぶまでの仕事を体験する「お仕事体験!地ブリワークス for kids」や、様々なゲームで遊ぶほど海の学びを得られる「遊びながら海について学ぼう!縁日ブース」、函館ブリたれカツバーガーやブリの加工品の販売など、美味しく楽しく海の変化について知ることができる子供向けイベント「函館地ブリパーク」を10月30日(日)に函館蔦屋書店にて開催しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。

 

  • イベント概要

・開催概要 小学生向けお仕事体験コンテンツ「お仕事体験!地ブリワークス for kids」(完全予約制)、幼児〜小学生まで参加可能な「遊びながら海について学ぼう!縁日ブース」、函館ブリたれカツバーガーやブリの加工品の販売など、複数のブースにてブリや海をテーマとしたプログラムを実施
・日程   2022年10月30日(日)
・開催場所 函館蔦屋書店 〒041-0802 北海道函館市石川町85-1 屋外パーク
・協力団体
【共催】はこだて・ブリ消費拡大推進協議会(渡島総合振興局)
【協力】株式会社アキヤマ、イチマン吉岡漁業部、株式会社大洋工芸 函館営業所、炭火割烹 菊川、有限会社マルショウ小西鮮魚店、和×燻製 輝なり
 

  • 各分野のプロから生きた学びを!「お仕事体験!地ブリワークス for kids」

「お仕事体験!地ブリワークス for kids」は、海に泳いでいるブリが食べ物となって私たちの食卓に並ぶまでに関わるお仕事を、各分野のプロと一緒に体験するプログラムです。昨年初めて開催し大好評だったため、今年は参加枠を倍に増やして実施いたしました。
参加した子供たちはまず初めに函館でブリの漁獲量が急増した背景を知る紙芝居を見てから、会場内に設置された大型の水槽に放流された元気なブリを漁師さんと一緒に捕まえます。その後、鮮度を保った状態でブリを流通させられるよう「神経締め」を見学し、卸売り市場ブースへ。魚屋さんと一緒に大きな鐘の音が響く競りを体験した後は、ブリを梱包し飲食店ブースへと運びます。運ばれてきた新鮮なブリを美味しい料理にするため、料理人さんと一緒にブリを捌いた後、臭みを取り除く下処理をし、パン粉などをつけて函館ブリたれカツを作りました。保護者と一緒に出来上がったブリたれカツを試食し、新鮮なブリの美味しさを感じると同時に、命の大切さや食べ物への感謝を学んだ子供達も多いようでした。

△会場内に設置された特設プールからブリを捕まえる様子△会場内に設置された特設プールからブリを捕まえる様子

△料理人さんがブリ1匹を捌いていくスピードと迫力に、子供達は釘付け△料理人さんがブリ1匹を捌いていくスピードと迫力に、子供達は釘付け

△一から自分たちで作ったブリたれカツの完成に嬉しそうな表情△一から自分たちで作ったブリたれカツの完成に嬉しそうな表情

 

  • 様々なゲームで海の問題を知ろう!「遊びながら海について学ぼう!縁日ブース」

完全予約制の「お仕事体験!地ブリワークス for kids」に参加した子供達はもちろん、参加できなかった子供達にも楽しみながら海のことを知ってもらいたいという思いで、4つのゲームで遊び、各ゲームで獲得した合計得点に応じて景品がもらえる「遊びながら海について学ぼう!縁日ブース」を設置しました。
500ml、3ℓ、10ℓの3つの段階に分けられた海水の中にはどのくらいの塩が入っているのか、目隠しされた計りに塩を置いてピタリ賞を狙う「海水ピッタリ賞」や、制限時間内に実際の函館の砂浜の砂に隠れている海ごみを多く見つけてその数を競う「小さなプラスチックごみ 見つけて数えて!」、海面に流れていたり砂浜に落ちていたりする海ごみを集め、それを的にした「射的」、函館近海で獲れる魚の写真を的にし、子供達が狙う的の魚の説明を都度行う、函館市立高校との共同企画の「輪投げ」など、ゲームの中で海に関する学びを得られるよう工夫し、当日は139名の子供達が参加しました。
また、函館近海で獲れる魚やヒトデなど、10種類以上の生き物を集めたタッチプールも併設し、待ち時間の間なども子供たちは海の生き物に触れて楽しんでいました。

△函館の砂浜に隠れている海ごみを探し出す「小さなプラスチックごみ 見つけて数えて!」で遊ぶ様子△函館の砂浜に隠れている海ごみを探し出す「小さなプラスチックごみ 見つけて数えて!」で遊ぶ様子

△函館市立高校の生徒さんが企画・運営を行った「輪投げ」△函館市立高校の生徒さんが企画・運営を行った「輪投げ」

△海面に流れていたり、砂浜に落ちていたりする海ごみが的になった「射的」で遊ぶ様子△海面に流れていたり、砂浜に落ちていたりする海ごみが的になった「射的」で遊ぶ様子

  • 参加した子ども・保護者からの声

【参加した子供達の声】
・ブリの命の大切さやいろいろな魚の大切さがわかった。これからも大切にしていきたいです
・ブリをつかまえる時、ブリの逃げる速さが早くてびっくりしました!
・もっと海のことを知りたくなりました
・ブリたれカツが大好きなので、たくさん食べられてうれしかったです

【保護者の声】
・漁師さん、魚屋さん、料理人さん、と色々なお仕事体験があり、見学している親としてもとても良い勉強ができました。子供も「楽しかった!」「美味しい!」「ブリさいこう!」と嬉しそうでした
・生き物を料理して食べるまでの流れを体験できるシステムはとても良いと思いました
・普段とても食が細い子なのですが、自分で一から作ったブリたれカツはペロッと食べました。やはり自分で体験することは大切なことなのだと思いました

<団体概要>
団体名称  :一般社団法人Blue Commons Japan
URL        :https://bcjapan.org/
活動内容  :海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的として、食文化を切り口にした海洋教育を中心に、海と人とのかかわりについて学び、海洋がもたらす恩恵や未来、さらに海洋の課題について理解を深めるために様々な事業を行います。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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