ブラザー工業株式会社は、岐阜県郡上市にある「ブラザーの森 郡上」で3年ぶりに植林活動を実施し、従業員とその家族を含め78人が参加した。
ブラザーは、岐阜県、郡上市と郡上市内のスキー場跡地をはじめとする計3カ所を「ブラザーの森 郡上」とする協定を2008年に締結し、森林の復元を目指してともに活動してきた。これまでにブラザーの従業員とその家族など、のべ2,200人以上が参加し、約6,500本の植林を行い、多様性に富んだ豊かな森づくりに貢献してきた。さらに、2014年からは、名古屋大学大学院環境学研究科による学術コンサルティングの支援を受け、樹木の生育調査、生態系調査、土壌調査を実施している。加えて、行政や自治体などの関係者とのミーティングを定期的に行い、土壌に適した樹種と植樹地の選定を行うことで、地域のニーズにも沿った森づくりが進められている。これらの活動を通じて、スキー場閉鎖後に裸地化し荒れていた土地は、継続的な植林の実施、定期的な草刈りにより、希少種が生息し、生物多様性に優れた森に生まれ変わりつつある。
ブラザーグループは、2050年に向けた環境目標「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」の中でCO₂排出削減、資源循環とともに生物多様性保全の目標を掲げてグローバルで活動している。日本国内では、ブラザーの森 郡上での植林活動などを通じて、森林の回復と復元を実現することで豊かな生態系を回復し、生物多様性保全に貢献していくとしている。