命名式で発表されたアジアゾウの赤ちゃんの名前は、特設Webサイトで集まった8,337件と、飼育員が考えた愛称候補から選定した5つの最終候補に絞られたのち、来園者による投票を行い、総数20,445件の中から最も多くの票を獲得した「うらら」に決定した。「うらら」には、優しく暖かい太陽の光のように、明るく朗らかに育ってほしいという願いと、母のアヌラ、父のコサラ、姉のさくらと同様に名前の末尾に「ら」が付いていることから、家族の絆や、命のつながりの大切さを感じてほしいという思いも込められている。
命名式は、東山動植物園の黒邉雅実動物園長、ブラザー工業の小池利和会長など関係者のほか、多くの来園者が集まり開催された。黒邉動物園長から、次の世代にいのちをつないでいく「種の保存」が自分たちに課された重要な役割であることや、長年にわたるブラザーの支援への感謝が述べられ、小池会長からは、ブラザーが「種の保存」活動に共感し同園の取り組みを支援していること、赤ちゃんゾウの健やかな成長を願う思いなどが語られた。また、当日集まった来園者にはオリジナルクリアファイルが配布された。
ブラザーは、1984年に名古屋市が日本で初めてコアラを招聘(しょうへい)した際にコアラ舎の建設費を寄付して以降、東山動植物園に対して長年にわたりさまざまな支援を行ってた。さらに、2021年6月に東山動植物園とオフィシャル広報パートナー協定を締結し、東山動植物園が進める「種の保存」活動や「環境教育」などに関する情報発信を担ってきた。
アジアゾウの赤ちゃんの誕生に際しては、出産に至るまでのドキュメンタリー動画をブラザーが制作・公開したほか、愛称候補募集用の特設Webサイトの開設、専用投票用紙の提供などを通じて、同園で9年ぶりに誕生したアジアゾウの赤ちゃんの愛称決定に関する一連の取り組みを支援してきた。
■ドキュメンタリー動画
https://sdgsstory.global.brother/j/special/zoo/extra2022/#20220728-movie