北海道倶知安町と東急不動産 スキーの町宣言50周年を契機とするオールシーズン型国際リゾートの形成に関する包括連携協定書を締結

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北海道倶知安町(所在地:北海道虻田郡倶知安町、町長:文字 一志)と東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 正志)はスキーの町宣言 50 周年を契機とするオールシーズン型国際リゾートの形成に関する包括連携協定書を締結したことをお知らせします。

東急不動産は倶知安町にて、ニセコ全山の中でも最大級のスキー場である「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」を展開しております。地域を代表するスキー場事業者として、地域の皆さまやスキー場利用者、従業員がより良く過ごせる環境を整えるため、倶知安町と協力しニセコエリアの価値向上に貢献したいという想いから締結に至りました。

倶知安町では、2030年度の北海道新幹線延伸や高速道路開通を控えており、今後より一層の地域活性化が期待されます。次世代のリゾートのあり方を見据え、地域の皆さんからも愛される持続可能性に配慮したオールシーズン型の国際リゾートを目指し、環境への配慮や地域課題への対応、市街地との連携など多岐に渡って相互連携を図りながら取り組んでまいります。

■  スキーの町宣言について
1912年にオーストリア=ハンガリー帝国の陸軍将校であるレルヒ中佐が羊蹄山に登るため倶知安を訪れたことをきっかけに、スキーはスポーツとして、また雪の多いニセコでは実用的な道具として普及していきました。その後スキー場の充実や、二度に渡るスキー国体を含めた数々の公式大会の会場地としての実績を積み重ね、1972年に「スキーの町」を宣言しスキーを町技とするに至りました。
倶知安町ではスキーをはじめとするウィンタースポーツが常に町民の身近にあり、50年経った今でも文化の一部として町の発展に大きく付与しています。

■  締結に至った背景
現在ニセコのパウダースノーは世界から認められる「JAPOW」として認知され、各国からスキーヤー・スノーボーダーが訪れるスキーリゾートとなりました。スキーを町技とし、観光を主要産業とする倶知安町にとってスキー場は特別な存在となっています。1972年のスキーの町宣言から 50 年の節目となることを契機と捉え、「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」を展開する東急不動産と社会環境の変化及び地域資源、地域課題への共通認識をもち、それぞれ保有する知的・人的資源を有効に活用するなど相互連携を強化することで、リゾートと市街地の連携による互恵関係の構築並びにニセコひらふ地区を起点としたオールシーズン型国際リゾートの形成に資することを目的としています。

<協定の概要>
(1)オールシーズン型リゾートに向けた取組みに関すること
(2)持続可能なリゾートの形成に向けた地域資源を守り、環境に配慮した取組みに関すること
(3)ニセコひらふ地区のリゾートコア整備に関すること
(4)地域課題(交通・インフラ等)の対応に向けた取組みに関すること
(5)北海道新幹線倶知安駅及び倶知安余市道路の開通に伴うシームレスな移動に向けた環境整備に関すること
(6)市街地の活性化に向けた取組みに関すること
(7)スマートリゾートの取組みに関すること
(8)スキーの町宣言に基づいたウィンタースポーツの普及に関すること 
(9)その他協定の目的を達成するために必要な事項に関すること

■  今後の取り組み方針
インバウンドの制限については徐々に解除されつつあり、解禁となれば昨シーズンよりも多くの観光客の来訪が見込まれ、コロナ後の観光の回復に向けて弾みがつくと考えています。スキーシーズンだけでなく、グリーンシーズンについてもまだ知られていない魅力が多くあり、年間を通して滞在を楽しめるリゾートを目指します。リゾートエリアのまちづくりや公共施設の整備、観光DXの取り組みと新幹線や高速道路とリゾートの接続などは、今後の国際競争力強化に向けて前向きに取り組む課題と認識しています。包括連携協定の締結を弾みとして、相互連携を強化しオールシーズン型国際リゾートの形成と観光振興をさらに進めていく考えです。

■  倶知安町について
北海道の西部の後志管内に位置する人口約1万5千人の町で、1892年に四国徳島県などからの第一次移住者により開拓されてから、昨年(2021年)、130年を迎えました。蝦夷富士「羊蹄山」と「ニセコ連峰」に囲まれ、清流「尻別川」が流れる自然豊かな町で、夏は尻別川でのラフティングや羊蹄山麓でのサイクリングなどのアウトドアスポーツの人気が高く、冬には上質なパウダースノーを求めて、多くのスキーヤー、スノーボーダーが日本・世界中から訪れています。豊富な羊蹄山の伏流水を利用しての農業も盛んで、ジャガイモやメロン、アスパラガスなどの特産品があります。
今後も北海道新幹線「倶知安駅」の開業や、北海道横断自動車道の開通なども控えており、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。

■  ニセコ東急 グラン・ヒラフについて
1961年「ニセコひらふスキー場」(現:ニセコ東急 グラン・ヒラフ)にニセコで最初のスキーリフトが誕生しました。1985年にニセコ高原観光(株)より東急不動産が事業を引き継いで以降、地域を代表するスキー場の事業者として、ニセコエリアの発展に貢献するべく努めてまいりました。
「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」は、ニセコ全山にある4つのスキー場の中でも最大の規模を誇り、8人乗りのヒラフゴンドラなど最多の計13ものリフト・ゴンドラを備えています。また、スキーシーズン以外のゲレンデを活用し、オールシーズンリゾートとしてエリアの価値向上に寄与する取り組みも進めています。
 

 

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