海に馴染みの深いつるの剛士さんがゲストで登場!磯野家も大集合 ”サザエさん×海と日本プロジェクト” 特別イベントを開催しました

この記事は約7分で読めます。
⽇本財団「海と日本プロジェクト」では、“日本人の海離れ”が進む中、海の魅力や環境の問題について多くの方に知っていただきたいと、登場キャラクターの多くに海の生物・海産物の名前がつけられるなど、海と関わりの深い世界一の長寿アニメ「サザエさん※」とタッグを組んだプロジェクトを今年度からスタートし、本取り組みの一環として、特別イベントをイトーヨーカドー・木場店で10月1日(土)に開催いたしました。
※サザエさんは、「最も長く放映されているテレビアニメ番組」として2013年にギネス世界記録に認定、2019年に記録を更新

イベントには、アニメ「サザエさん」にも登場したことがあり、マリンスポーツや海水浴が盛んな神奈川県藤沢市(湘南・江の島など)の観光親善大使もつとめる、つるの剛士さんをはじめ、「サザエさん」でお馴染みの長谷川町子美術館の川口館長、そしてサザエさんご本人(着ぐるみ)らが参加し、会場を盛り上げました。
より多くの方に、「海に関心を持ってもらいたい」という目的でサザエさんや海をテーマにしたトークセッションや、一般来場者が参加できる海のクイズ大会も開催しました。
 

  • 海とサザエさん ~海の魅力・ステキを再発見~ トークセッション

第1部のトークセッションでは、ゲストのつるのさん、川口館長、海野常務が登壇し、世代を問わず、もっと海に行きたくなる、あるいは海のことに関心を持ってもらえたらという思いでトークを展開していきました。つるのさんはイベント冒頭の挨拶で、自身も湘南に住んでいて、海が好きであること。また、つるのさん家族も7人家族で磯野家と同じ構成であること、そして以前サザエさんのアニメに登場したことがあり、何かとサザエさんとは縁を感じていることを話してくれました。そしてつるのさんは以前参加した日本財団 海と日本プロジェクトの一環で実施されたブルーサンタ(海の日に行われる、青いサンタクロースによる江ノ島でのごみ拾い活動)についても触れ、「ごみ拾いは堅苦しいイメージもあるが、ブルーサンタでは老若男女が楽しく参加していて、そういったイメージが払拭されましたね。」とエピソードを披露しました。サザエさんからの質問で、海のどんなところが好きか、という問いには、「自分が観光親善大使を務める藤沢は江ノ島もあるし、富士山も見られるし、そこがいい。海沿いにはいろいろ住んだけど、藤沢が好き。海の幸もおいしいし、潮風の香りもいい。波音も癒やされるし、それが一番のBGMだと思います。」と海の魅力を存分に語ってくれました。
 

川口館長は、サザエさん誕生秘話を語ってくれました。長谷川町子先生が新聞社からの依頼で4コマ漫画連載をスタートしたことがきっかけで誕生したサザエさん。なかなか主人公の名前が決まらず、長谷川町子先生は毎日百道浜を散歩し、海を眺め、磯野家のそれぞれのキャラクターの名前をつけたと言います。イベントでは川口館長からサザエさん誕生当初の昭和30年と現在の福岡県・百道浜について紹介してくれました。

 

海野常務は「今、海ごみや海水温上昇など海のさまざまな問題が起きているが、どんなことが起きているのか詳しく聞きたいです。」というサザエさんからの問いに回答。
「海の問題はたくさんあります。例えば海洋ごみ。その中でも一番問題なのは海洋プラスチック。例えば、処理を間違えて川をつたって海に流れ出してしまったプラスチックごみは、どれくらいの期間漂い続けるか?というと、一般的なレジ袋で約20年、ペットボトルは約450年かかるんです。」と説明すると、会場からはどよめきが。今の私達の玄孫世代ではなく、ずっとその先の世代にも(海洋ごみが)影響を及ぼす可能性がある。気をつけないといけないと説明しました。
他にも、海水温が1℃上昇するということは、人間にとっては大きく変わるようには感じられないかもしれないが、魚にとっては火傷するくらいのことであること。例えば、福井県はサバが有名だが、海水温上昇によりサバが取れなくなり、養殖も難しくなっているという現状についても伝えてくれました。
また、ブリも元々日本の南で育っていたが、海水温上昇の影響で、今では、昔は全く捕れなかった函館で捕れていて、食卓に影響を及ぼしていると話しました。

実際に海のさまざまな問題に対して、私達ができることとしては、「ごみを分別することによって、それが資源に変わる=価値があるものに変わる。今日会場であるイトーヨーカドー様だとペットボトル回収機があると思うので、そういったものを活用してもらえれば。」と話します。
また、会場にいる子どもたちに向けて、「食卓にあがる魚がどこで捕れて、誰が捕って、どういうふうに運ばれているのか、売られているのかといったことに思いを馳せてほしい、深掘りしてもらえるとよいのではないか。そういったことから海に興味関心を持ってもらいたい。」とメッセージを伝えました。

 

  • 海のこと、サザエさんのこと、どれだけ知っている?海のクイズ大会

第2部では、海やサザエさんのことをもっと知ってもらうためにクイズ大会を行いました。クイズ大会には第1部に引き続きつるのさん、そして磯野家が大集合!会場は大盛り上がりとなりました。
サザエさん、マスオさん、波平さん、フネさん、カツオ、ワカメ、タラちゃんが登場すると、磯野家に囲まれたつるのさんは「自分も7人家族なので、家帰ってきたみたいですごい嬉しい!」とテンションが上がった様子でした。
参加した子どもたちとの掛け合いも時折楽しみながら、クイズ大会は進行。難問も混じっていた中、全問正解した方も20名ほどいて、楽しみながら、海について学びを深めた様子でした。全問正解者には豪華賞品をプレゼントして、クイズ大会を終えました。

寄付金贈呈式
また、本セレモニー内で株式会社イトーヨーカ堂営業企画室長 八木健司様より、イトーヨーカドー様にて6月~8月の期間にお客様やイトーヨーカドーの従業員の皆様から募金された寄付金を寄贈いただきました。
海野常務は「寄付先として選んでいただいたことを光栄に思い、これからも豊かで美しい海を次世代に引き継ぐために、一生懸命努力をしたい。」と感謝を述べました。

【イベント概要】
■日時:2022年10月1日(土)14:00~15:00
■場所:イトーヨーカドー木場店
■主催:日本財団
協力:株式会社セブン&アイ・ホールディングス
特別協力:一般財団法人長谷川町子美術館
企画制作:株式会社フジテレビジョン
■登壇者:・長谷川町子美術館 館長 川口 淳二様
     ・つるの剛士 様
     ・日本財団 常務理事 海野 光行
■本イベント特設サイト:https://uminohi.jp/umigomi/projects/sazaesan/

<備考>
■海を取り巻く課題
海水温の上昇や海洋プラスチックごみなど、世界的に深刻化する海を取り巻く課題に対し、SDGs(2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)の一つに「海の豊かさを守ろう」が掲げられるなど、問題解決に向けた機運が高まりつつあります。
一方で、日本財団が、日本人の海への意識や行動の実態を明らかにすることを目的に2017年に実施した「海と日本」に関する意識調査の結果(※)では、10代の4割が「海にあまり親しみを感じていない」と回答しています。また、新型コロナウイルス禍前から、国内の海水浴場と海水浴客の数も減少傾向にあります。若者を中心とした“海離れ”により、海洋問題に対する関心が薄れていくことが懸念されています。
※『「海と日本」に関する意識調査』結果概要:https://uminohi.jp/special/survey2017/

■海と日本プロジェクト×サザエさんの取り組みについて
子供たちをはじめ全国の人たちに、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくことを目指し、全国で毎年約3,500以上のイベントを開催、約250万人が参加している海と日本プロジェクトと、登場キャラクターの多くに海の生物・海産物の名前がつけられるなど、海と関わりの深いアニメである「サザエさん」が2022年度からコラボレーション。幅広い世代に対し、海から受けている恩恵や海洋問題について周知啓発を行っていきます。
 

 ■日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎや
ワクワク、ひらめきを与えてくれる海。
そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、
子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、
海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、
オールジャパンで推進しているプロジェクトです。
「海の日」制定から20年を迎えた2015年を機に、
日本財団(東京都港区、会長 笹川 陽平)がスタートしました。
https://uminohi.jp/
 

タイトルとURLをコピーしました