本プロジェクトの趣旨である、次世代バイオ燃料の普及拡大と地産地消を目的に、サッカークラブ「サンフレッチェ広島」と「サンフレッチェ広島レジーナ」のホームゲームで選手が使用するバスにおいて、ユーグレナ社が製造・販売する次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」*2(以下、次世代バイオ燃料)の利用を10月1日より開始します。
なお、サッカークラブの選手バスとして次世代バイオ燃料を利用するのは、国内初の取り組みとなります。*3
サンフレッチェ広島と中国JRバスは、以前より持続可能な開発目標(SDGs)*4の達成に向けた取り組みを進めており、このたび、化石燃料に代わるカーボンニュートラルな次世代バイオ燃料の普及拡大を進める本プロジェクトの趣旨に賛同し、参画を決定しました。
選手用バスでの次世代バイオ燃料の利用や普及啓発活動を通じて、移動時のCO₂排出量を削減するととともに、同燃料の製造・供給から利用に至るまでのバリューチェーン全体を広島地域で支える地産地消モデルの構築に貢献します。
このたびの取り組みについて、ユーグレナ社代表取締役社長の出雲 充(いずも みつる)は、「自治体、企業が精力的にSDGsに取り組む街・広島で、バイオ燃料『サステオ』の活用が拡がっていることは大変嬉しいです。普段乗っている車が、バイオ燃料によってこれからの時代に適応していくことを、ここ広島から世界に発信していきたいです」と述べました。またひろ自連エネルギー専門部会長の小島 岳二(こじま たけじ)は、「このたび、サンフレッチェ広島様と中国JRバス様に賛同いただき、燃料を『つかう』パートナーとしてお迎えできたことを大変嬉しく思っております。2030年には、広島のあらゆる地域や用途で次世代バイオ燃料が利用されている状態を目指し、活動を推進してまいります」と述べました。
■ プロジェクトにおける各社の役割
<サンフレッチェ広島>
・サンフレッチェ広島の選手バスでの次世代バイオ燃料利用
・SNSやイベント等を通じた次世代バイオ燃料の普及啓発
<中国JRバス>
・サンフレッチェ広島の選手バスの運用管理
・SNSやイベント等を通じた次世代バイオ燃料の普及啓発
<ユーグレナ社>
・次世代バイオ燃料の製造およびひろ自連への供給
・微細藻類由来燃料を中心とした次世代バイオ燃料に関する知見提供
<ひろ自連>
・実証事業全体のコーディネートや地域での再生可能エネルギー関連事業の振興
・次世代バイオ燃料の原料となる使用済食用油や微細藻類など、地域資源の活用促進
・次世代バイオ燃料を利用する企業・団体への燃料供給
*1 ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト
2018年6月に、日本をバイオ燃料先進国にする「Green Oil Japan」を推進するユーグレナ社とひろ自連が共同で立ち上げたプロジェクト。カーボンニュートラルなバイオ燃料の原料製造・供給から利用に至るまでのバリューチェーン全体を広島地域で支える地方創生モデルを構築することを目指し、バイオ燃料の普及拡大に努めています。
*2 次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」
ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられています。また、「サステオ」は燃料の燃焼段階ではCO₂を排出しますが、原料となる植物や藻類が成長過程で光合成によってCO₂を吸収するため、燃料を使用した際のCO₂の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。「サステオ」は、化石燃料由来の軽油と同等の性質を持つ炭化水素燃料であり、現行車両にそのまま利用可能です。
*3 2022年9月25日時点 ひろ自連の調べによる。
*4 持続可能な開発目標(SDGs)
2015年9月の国連サミットにおいて採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。エネルギー/まちづくり/つくる責任 つかう責任/気候変動などの17の目標と、169のターゲットから構成されています。
■ 各社のオフィシャルサイト
サンフレッチェ広島: https://www.sanfrecce.co.jp/
中国JRバス:https://www.chugoku-jrbus.co.jp/
ユーグレナ社:https://www.euglena.jp/
ひろ自連:https://www.hirojiren.org/