【2022年9月20日 ジュネーブ/イスラマバード(パキスタン)発】
大規模な洪水の被害を受けたパキスタンの子どもたちの状況に関して、バロチスタン州で支援活動にあたっているユニセフ(国連児童基金)パキスタン事務所のゲリダ・ビルキラは、国連の定例記者会見で以下の通り報告しました。
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壊滅的な洪水が340万人以上の子どもたちの住む場所を奪ってから来週で1カ月が経ちます。激しい洪水により、すでに550人以上の子どもたちが命を落としました。支援の大幅な増加がなければ、さらに多くの子どもたちの命が失われることが懸念されます。
3週間が経過した今でも、洪水の被災地の大部分は水没しています。道路や橋の多くは流されたり、破損したりしています。被災した81の地区では、数千世帯が依然として孤立しており、支援を必要としています。食料や安全な水、薬もありません。食料が不足しているため、多くの母親が貧血や栄養不良になり、低体重の赤ちゃんを抱えています。
ユニセフは、災害の1日目から現地でパキスタン政府の洪水対応を支援してきました。洪水発生直後、私たちは100万米ドル相当の備蓄物資を送り、さらに300万米ドルの物資が、最も被害が大きかった地区に送られました。また、71の移動式保健施設を設置し、子どもたちがトラウマに対処できるよう臨時の学習センターを開設しました。
世界は一丸となって、パキスタンの子どもたちを支援しなければなりません。私たちが呼びかけた3,900万米ドルの資金支援に対し、支援を得られたのはまだ3分の1にも満たず、子どもたちのニーズは高まるばかりです。私たちが力を合わせれば、パキスタンで最も必要としているすべての子どもたちに、命を守る保健・医療、栄養、衛生、保護、教育サービスを提供することができます。
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ユニセフ「自然災害緊急募金」ご協力のお願い
地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害に苦しむ子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「自然災害緊急募金」を受け付けております。パキスタンでの洪水の影響を受けた子どもたちを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。
1. ホームページから: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/disaster/2010.htm
※ クレジットカード/インターネットバンキング/Amazon Pay/携帯キャリア決済/コンビニ支払がご利用いただけます。
2. 郵便局(ゆうちょ銀行)から:
振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
※ 公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/