“地球に敬意を-ONE EARTH-”をスローガンに掲げるジョンマスターオーガニックは、お互いの価値観やものづくりの姿勢に共感するアーティストや企業とのコラボレーション「green beauty community collaboration」を展開。
今回は、環境に配慮した持続可能な製品づくりと、パッケージやショッパー、緩衝材など資材の循環にも取り組む「NO BEAUTY WASTE」の精神をもとにした、カイタックインターナショナルとの“残布リユースプロジェクト”をご紹介します。
プロジェクトのはじまりはブランドのある疑念から
当初、ジョンマスターオーガニックでは瓶製品等のワレモノを使用した製品が非常に多く、それを梱包するために緩衝材の消費量が増加していたことに疑念をいだいていました。2010年、その疑念を払拭するべく、取引のあったセレクトショップや繊維会社から余った生地(残布)を買い取り、緩衝材の代わりとして使用したのがプロジェクトの始まり。現在では、展示会のノベルティ制作がキッカケとなり、ジョンマスターオーガニックのものづくりの姿勢に共感したカイタックインターナショナル1社と、残布リユースプロジェクトに取り組んでいます。
アパレル業界と化粧品業界がタッグを組む。2つの業界を牽引する活動
共に残布リユースプロジェクトに取り組むカイタックインターナショナルは、デニムを中心とした、上質なファッションライフスタイルを提案するブランド。展示会のノベルティ製作をきっかけに、サステナブルやSDGsなどの言葉に注目が集まるずっと前から、当たり前のように持続可能なものづくりを続けてきたジョンマスターオーガニックの精神を知り、感銘を受けたといいます。
同様に、環境負荷を削減したプレミアムデニムの自社開発をはじめ、世界市場に向けて新たな価値を創造するカイタックインターナショナルの姿勢にも、異なる業界ではありましたが共感する点が多くありました。
現在では、カイタックインターナショナルの自社工場でいくつかのスワッチ生地を選定し、定期的にジョンマスターオーガニックの倉庫へ残布を納品。工場から全国の店舗へ届けられ、瓶製品などのワレモノを店舗スタッフがひとつひとつ丁寧に残布で包み、お客さまへお渡ししています。そこに至るには、数多くの工程が必要です。しかし、それは決して無駄な作業ではなく、丁寧なものづくりと提供に直結することだと私たちは確信しています。
ブランドからブランド。そしてお客さまへ広がる「green beauty community」の輪
2010年よりカイタックインターナショナルと取り組みをはじめて以来、残布の提供量は約3,500mにのぼり、現在では直営店での緩衝材の使用がほぼゼロに。店頭では、残布に包まれた製品をお客さまへ渡すことで、人と地球の未来に貢献する「green beauty action」というブランドの活動を伝える大切な機会となっています。実際に、活動を聞いたお客さまも、地球の未来について考えるきっかけとなり、製品の梱包に使用していた残布を、お客さま自身でオリジナルのポーチやマスクへ再利用される方も。
残布リユースプロジェクトを通じてブランドだけでなくさらにその先のお客さまへもブランドの精神が伝わり、「green beauty community」の輪が広がっています。