【目的】
長野高専は、GEAR5.0※2の「介護・医工」分野において協力校として活動しています。
本ワークショップはその活動の一環として、地域の支援技術(AT)に関わる当事者・支援者・関係者の協働の場作りを目的に、定期的に実施しています。
【概要】
第3回は、「こころトーク」の製作を実施しました。こころトークは言葉を発することが難しい人、人前だと話せない人、そんな人たちの代わりに自分の気持を話してくれる機器です。「こころトーク」は、市販のUSBキーボードを接続して使います。USBキーボードとスピーカーを接続して、キートップの平仮名を入力することで音声合成モジュールによる発話をします。
当日は県立長野図書館3階 信州・学び創造ラボを会場に、特別支援学校の教員と関係者の6組10名が参加して、長野高専GEAR5.0プロジェクトの参画教員とともに開発体験しました。
参加者は、それぞれ持参したUSBキーボードと、「こころトーク」を繋ぎ、発話機能を確認する場面では、実際にスピーカーから、話す言葉が聞こえると安心したり喜んだりする場面が見られました。
イベント後のアンケ―トでは、「初心者でも完成させることができ良かったです」「部品が分かりやすく整理されていて製作しやすい」「高専の技術協力で子供たちの生活が豊かになると思って嬉しい限りです」というコメントがありました。
参加者からは、次回のワークショップにも是非参加したいとの声が多くありました。今後のワークショップも、地域の支援技術(AT)関係者のニーズに沿った、有意義なイベントを計画しています。
※1 こころトーク
GEAR5.0プロジェクトで製作した支援機器の1つです。
https://youtu.be/sxkVQ5z_qHc
※2 GEAR5.0プロジェクト
GEAR5.0プロジェクトは、国立高専機構の「Society5.0未来技術人財」育成事業の「未来技術の社会実装教育の高度化」(GEAR5.0)における「介護・医工」分野において、「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB構想※3とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマとした事業であり、熊本高専を中核拠点校、長野高専他3校を協力校として令和2年度より開始をしている事業です。
プロジェクトHP
:https://www.nagano-nct.ac.jp/research/gear5/
GEAR5.0プロジェクトについて
:https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf
※3 eAT-HUB構想
従来の支援技術(AT)が対象としている心身機能の障がいに加えて、障がい者を取り巻く環境や社会をも対象にした、共生社会形成を支援することを目標とし、GEAR5.0プロジェクトの参加校を各ブロックのHUB校として設置し、全国高専のネットワークを通じて共生社会の形成を支援する構想。
【長野工業高等専門学校について】
長野工業高等専門学校は、深く専門の学理、技術を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的として、昭和38年(1963年)4月に開校しました。卒業生は9,000名を超え、理工系の早期一貫教育を行う高等教育機関として産業界等から高い評価を得て今日まで発展してきました。また、近年では複数の工学分野を融合させて問題解決する場面も多く、分野横断的に工学を学ぶ必要性が高いため、そのニーズに応えるべく令和4年(2022年)に従来の5学科が「工学科」の1学科に再編されました。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
所在地:長野県長野市徳間716
校長名:江﨑尚和
設立:1963年
URL:https://www.nagano-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
総務課研究協力・産学連携係
TEL:026-295-7134 (お申し込みに関すること)026-295-7577
Email:kenkyu@nagano-nct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/