・実証実験期間:2022年8月〜2023年3月
・対象:三鷹市及び日野市市内の妊産婦、子育て家庭
■実証実験実施の背景
コロナ禍による対面ネットワークの希薄化、核家族化傾向、インターネット上での情報氾濫等、子育てを取り囲む環境は厳しいものとなり、東京都内での虐待報告数も過去最悪のレベル*1となるという現状があります。こうした、 妊娠、出産、子育ての孤立予防に産婦人科医、小児科医、助産師は重要な役割を持っています。多摩地域は、人口約423万人と非常に多い一方、人口当たりの医師数は、全国平均以下であり、特に産婦人科医、小児科領域で不足が顕著です*2。
この多摩地域特性に対する打開策の提案としてオンラインで産婦人科医、小児科医、助産師に相談ができる産婦人科・小児科オンラインを住民に提供し、妊娠、出産、子育ての不安軽減に貢献できるかを本実証実験で検証します。
※「多摩イノベーションエコシステム促進事業」のリーディングプロジェクトについては東京都の報道発表資料(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/08/17/04.html)をご参照ください。
*1, 東京都児童相談所, 事業概要2020年(令和2年)版, *2, 東京都,東京都地域医療再生計画(多摩地域),平成22年1月
■Kids Public代表 小児科医 橋本直也 コメント
2021年度、東京都DX推進実証実験プロジェクトに選定いただき、産後直後の方々を対象に実証実験を実施したところ、既存の自治体相談窓口に加えて産婦人科・小児科オンラインを追加することで、3.1倍の産後人口から相談を引き出すことに成功しました。
今回、対象を産後直後の方々だけではなく、妊産婦、及び0-15歳を育てる子育て世帯に拡大し、より地域に密着してサービスを提供した時に、妊娠、出産、子育ての安心にどれほど貢献できるかを検証します。スマートフォンは専門家を身近にする有効な手段であると感じています。本実証実験を通して、これからの多摩地域における妊娠、出産、子育て支援のあり方に示唆を与えることができればと願っております。
■自宅からスマホで相談「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」
産婦人科オンライン(https://obstetrics.jp/)、小児科オンライン(https://syounika.jp/)は、産婦人科医、小児科医、助産師にスマホから相談できるサービスです。平日18時〜22時の間、10分間の予約制で相談できる「夜間相談」と、毎日24時間メッセージを送れる一問一答形式のサービス「いつでも相談」の2つの形式で相談に対応しています。「子どもの湿疹のケアについて」「月経前のイライラがひどい。対処法は?」「夜から発熱。受診すべき?」など何でも気軽に専門家へご相談いただくことが可能です。
■お問い合わせ先
株式会社Kids Public 広報室(担当:春山)
https://kids-public.co.jp/
所在地:東京都千代田区神田小川町1-8-14 神田新宮嶋ビル4階
TEL:03-6206-8803
E-Mail:marketing@kids-public.co.jp
設立日:2015年12月28日
代表者:代表取締役 橋本 直也(小児科医)
事業内容:「子育てにおいて誰も孤立しない社会の実現」を理念として、インターネットを通じて子どもの健康や子育てに寄り添う。
提供サービス:
【遠隔健康医療相談サービス】
「小児科オンライン」https://syounika.jp/
「産婦人科オンライン」https://obstetrics.jp/
【医療メディア】
「小児科オンラインジャーナル」https://journal.syounika.jp/
「産婦人科オンラインジャーナル」https://journal.obstetrics.jp/
【問題解決bot】
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