東洋インキ、カラーユニバーサルデザインツールLioatlas® CFUDの提供を開始

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東洋インキ株式会社(代表取締役社長 柳 正人、東京都中央区)は、カラーユニバーサルデザインツール「Lioatlas(リオアトラス)® CFUD」の提供を開始いたしました。前身となる「UDing(ユーディング)™」に新たな機能を加え、より使いやすくなりました。
 

私たちは、情報を伝えやすくするために「色」を用いて区別することがよくあります。しかし、生まれつきの色の感じ方(色覚)は一つではなく、色覚のタイプによっては区別をすることが難しい色の組み合わせがあります。

「Lioatlas® CFUD」は、カラーユニバーサルデザインに対応した見やすい色の組み合わせを簡単に選ぶことができるデザインツールです。識別しづらい色を候補から除外することで、最適な色の組み合わせの選定をサポートするほか、色覚による見え方の違いをカラーパレット上で確認することができます。
Lioatlas® CFUDで選んだ配色は、グラフィックソフトやOffice系ソフトに出力でき、日常のプレゼンテーション資料から商業製品向けのDTPまで、簡単なステップでカラーユニバーサルデザインに対応したデザインや印刷物を作成することができます。

 これまで搭載していたオフセット印刷向けのTOYO COLOR FINDER® 1050の色彩データに加え、新たにUV紙器パッケージ向け1700色、グラビア軟包装パッケージ向け1700色を標準搭載しました。さらにユーザー作成のスウォッチファイルを取り込むことができるようになったことで、色の組み合わせの選択肢が増え、デザインの幅が大きく広がりました。
また、Microsoft Office®に配色パレットを受け渡すことができるようになったことで、商業製品向けのプロフェッショナルなデザインだけでなく、日常的に使うプレゼンテーション資料などでも簡単にカラーユニバーサルデザインに対応することができるようになりました。

 ソフトウェアダウンロード後1週間は、すべての機能を無償でご利用いただけますので、まずは一度お試しください。

【 Lioatlas® CFUD】
主な機能 ・外部色データ(ユーザ作成のスウォッチファイル)の取り込み
     ・オフセット印刷用1050色、UV紙器パッケージ用1700色、グラビア裏刷り用1700色を標準搭載
     ・Adobe Illustrator®、Microsoft Office®への配色パレットの受け渡し
     ・ICC Profileによる色分解シミュレーション
     ・近似色の検索機能
     ・UDing™機能のオン・オフ切り替え(UDing™機能をオフにすることで、カラーユニバーサルデザイン
               に対応しない配色パレットを作成することも可能です。)
動作環境 ・OS:Microsoft® Windows® 7 SP1以降(x86、x64)
     ・ディスク容量:空き容量100MB以上
     ・ディスプレイ:1024×768ピクセル以上(17インチ以上を推奨)
     ・ネットワーク:インターネットに接続できる環境が必要

オンラインストア   https://www.lioatlas.com
価格 500円/30日(クレジット決済によるサブスクリプション方式)

※2022年9月1日から2022年11月30日にご登録いただくと、サービス開始キャンペーンとして登録日より90日
   間300円でご利用いただけます。
※ソフトウェアダウンロード後1週間は、すべての機能を無償でお試しいただけます。

【色覚タイプによる見え方の違いについて】
人の目の網膜にある視細胞には、光の明暗を感じる桿体と色の情報を感じる錐体があり、錐体には赤色を感じる「L錐体」、緑色を感じる「M錐体」、青色を感じる「S錐体」の3種類があります。3種類の錐体を持つ色覚グループ(C型)が多数派を占めますが、日本国内では男性の約5%、女性の約0.2%は、一部の錐体を持たないか、もしくは分光感度がずれることで、C型とは異なる色の見え方をしています。

詳しくは東洋インキグループのオウンドメディア「東洋インキ1050+(プラス)」をご覧ください。
https://www.toyoink1050plus.com/sustainability/ucd/

東洋インキ株式会社は東洋インキグループの中核事業会社の一つとして、印刷インキを中心に製品・サービスを提供している色の専門企業です。東洋インキのカラーマネジメントソリューションは、1997年、多様な出力デバイスで正確に色再現するためのニューラルネットワークを用いた画像色変換技術「T-Color(ティーカラー)™」に始まります。2004年には、本技術を継承したカラーユニバーサルデザイン支援ツール「UDing™」を発表。シリーズ累計で約15,000本を配布し、カラーユニバーサルデザインの普及に貢献いたしました。さらに、2018年には白内障対応カラーマネジメントソリューション「Chiarossier(キャロシエ)®」の提供を開始しました。
そしてこの度、東洋インキがこれまで培った色彩技術や特色データなどの色彩資産を統合し、“誰にでもやさしい”色彩を提供する新しいカラーマネジメントコンセプト「Lioatlas®」を立ち上げました。デザインから印刷まで一貫してカラーユニバーサルデザインに対応し、より多くの人に情報が正確に伝わるよう支援するとともに、色彩の持つ豊かさを伝え、「生活文化創造企業」としてサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。Lioatlas®の詳細については、ウェブサイト(https://www.toyoink.jp/ja/solution/lioatlas/)をご覧ください。

東洋インキ株式会社は、社会を人の色覚(色の感じ方)の多様性に対応、改善してゆくことで「人にやさしい社会づくり」をめざすNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の活動を協賛しています。

  • TOYO INK、TOYO INKロゴ、Lioatlas、UDing、T-Color、およびChiarossierは、東洋インキSCホールディングス株式会社の商標もしくは登録商標です。
  • Adobe Illustratorは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国およびその他の国における商標もしくは登録商標です。
  • Microsoft、Microsoft OfficeおよびWindowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標もしくは登録商標です。

 

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