「Gold Ribbon Month 2022~たいせつなもの~」では、作品や動画により小児がんを患った子どもたちや小児がん経験者が「たいせつなもの」を表現しました。それぞれの「たいせつなもの」を通じて、小児がんについて関心を持っていただけたらと思います。
ゴールドリボン・ネットワークの「Gold Ribbon Month 2022~たいせつなもの~」
特設ページ: https://www.goldribbon.jp/archives/6229
① 作品展の開催
小児がん患児、経験者の子どもたちが制作した作品のオンライン作品展。「たいせつなもの」を表した作品をその想いとともに展示しています。
作品展ページ: https://www.goldribbon.jp/archives/ctx_art_year/2022
② 動画配信
小児がんとともに生きる未就学児、高校生、大学生の最新動画3本。当法人のスタッフが本人と家族にインタビューし、小児がんを経験して「たいせつにしているもの」は何か、その想いを掘り下げました。
③ “小児がんを語る”公開
小児がんと関わりのある方が自身の経験や想いを綴る“小児がんを語る”。
第3回となる今回は、小児がん経験者が治療後の人生で直面する晩期合併症(後遺症)のフォローアップを専門とする国立病院機構名古屋医療センター小児科医長の前田尚子先生に執筆していただきました。
世界小児がん啓発月間とは?
小児がんの患者とその家族、小児がん経験者の強い思いによって始まった、小児がんの世界的な啓発キャンペーン(Global Gold September Campaign)で、毎年9月に各国政府や国際機関を含む小児がんの支援者が、世界各地の名所をゴールドにライトアップを行ったり、ゴールドのリボンを掲げるなどで支援を表明し、様々なチャリティーイベントも開催されます。日本では2021年に初めて「小児がんの子どもたちとご家族が輝かしい未来を“笑顔”で過ごせるように」の思いを込めて、特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ(JCCG)など様々な団体がイベントを実施、2022年は2回目となります。
GRNは多くの方に小児がんについて身近に感じていただくことを目的に、独自の「Gold Ribbon Month 2022~たいせつなもの~」として今年もオンラインでのイベントを展開します。
ゴールドリボンとは?
GRNの名称やロゴの「ゴールドリボン」は、小児がんの子どもたちを支える活動の世界共通のシンボルマークです。ゴールド(金)が貴重な金属であるように、子どもたちは私たちの「最も貴重な宝物」であるという考えがその理由です。
小児がんとは?
一般的に15歳未満の子どもに起こるがん(悪性腫瘍)で、大人のがんに比べると患者数が少ないものの、毎年2,000~2,500人が新たに診断されています。5年生存率は70~90%ですが子どもの病死原因の第一位です。
希少がんでありながら種類が多く、症例が少ないため情報収集が困難な実態があります。また、がんそのものや治療の影響による「晩期合併症」(後遺症)を小児がん経験者の約半数が抱えていることが問題となっています。しかしながら、その現状は大人のがんほど知られておらず、支援も不足しています。
ゴールドリボン・ネットワークについて
2008年の設立以降、3つの活動方針①小児がん患児・経験者のQOL(生活の質)向上のための支援 ②「小児がんを治る病気に」するための研究助成と留学生支援 ③小児がんの情報提供と理解促進 に基づいて、小児がんの患児・経験者とその家族を治療から就学・就労までサポートしています。
当法人は、小児がんの子どもたちが安心して笑顔で生活できる社会を目指し、支援事業や啓発活動を行っています。