GIGAスクール構想による児童生徒1人1台端末環境が整備され、配布端末を使ったソフトウエアの活用や教育データの利活用が教育DX推進の次なるテーマとなっています。学習支援や校務支援などの目的に応じたさまざまなデジタルサービスの学校現場への導入・活用が進むなかで、新たな課題となっているのは、それぞれのサービスが保有するデータのサービスの垣根を越えた連携です。
現状、校務支援システムと学習支援システムは多くの自治体でネットワークが分離されているなどの理由で連携できておりません。年度切り替え時の児童生徒の進級や進学に伴い発生する年度更新作業は、そうしたサービス間の連携が望まれる業務の代表であり、各サービスごとに発生する作業の煩雑さが自治体・学校関係者の大きな負担となっています。
Qubenaはそうした現場における課題の大きさを受け、既に業界トップシェアの校務支援システムである株式会社EDUCOMが提供する「C4th(シーフォース)」との連携を進めておりますが、業界団体である一般社団法人日本IMS協会において技術標準規格として現在検討されている「OneRoster® CSV / Japan Profile」に対応することで、他の校務支援システムとのスムーズな名簿連携を実現してまいります。(*)
このたびの対応では「OneRoster® CSV / Japan Profile」に対応している校務支援システムからダウンロードした名簿ファイルをQubenaにアップロードすることで、校務支援システム側で反映した年度更新の情報がQubenaに自動反映され、Qubena上での年度更新作業が不要になるなど、年度更新作業に関わる自治体・学校関係者の業務負荷の軽減を図ります。
COMPASSはこれからもQubenaの提供を通して、すべての子どもたちを取り残すことなく「公正に個別最適化された教育」を届けるリーディングカンパニーとして、さらなる公教育へのICT普及に貢献できるよう邁進してまいります。
*各校務支援システムの「OneRoster®️」対応状況はサービス提供事業者にお問合せください。
◆ 一般社団法人 日本IMS協会 URL:https://www.imsjapan.org/
一般社団法人 日本IMS協会は、教育のためのIT技術標準の開発・普及促進を行う団体であり、国際標準化団体1EdTech Consortium Inc.(旧IMS Global Learning Consortium )に参加する日本の大学や企業が中心となって2016年に設立されました。1EdTechが開発公開している20を超える技術標準は、学習管理システム(LMS)ばかりでなく教務(校務)システム、試験システム、デジタルクレデンシャルシステム、カリキュラム・シラバス管理システムなどさまざまな教育情報システムをカバーし、システム間の相互運用性を高めています。一般社団法人 日本IMS協会は「公正に個別最適化された学び」の実現を目指し、わが国を中心にIMS技術標準の普及促進を行っています。
◆COMPASSについて URL:https://qubena.com/
AIが生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型教材「Qubena」を開発、2021年度には小学校・中学校の5教科対応版をリリース、全国の小中学校1,800校以上で約50万人が利用しており、アダプティブラーニングによる知識・技能の習得を支援しています。
2022年9月にはMEXCBTとの連携を行い、学習eポータル+AI型教材「Qubena」として学習eポータルのサービス提供を開始します。
2018年度から20年度まで3年連続で経済産業省「未来の教室」実証事業に採択。また「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」「グッドデザイン賞」を受賞しています。